2014 Fiscal Year Research-status Report
牡蠣殻ナノ粒子とエナメル蛋白を用いたバイオミネラリゼーションによるエナメル質修復
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26670885
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
谷本 幸太郎 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (20322240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鷲見 圭輔 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (00707078)
國松 亮 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (40580915)
廣瀬 尚人 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (50611935)
吉見 友希 広島大学, 大学病院(歯), 歯科診療医 (50707081)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | バイオミネラリゼーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度では、牡蠣殻ナノ粒子表面においてアメロゲニンナノスフィアによるHAP結晶誘導が可能となる至適条件をin vitro実験により検討した。バイオミネラリゼーションの第一段階であるアメロゲニンによるナノスフィアの形成と合成HAPとの結合様相について、水溶液中におけるナノスフィア粒径の分布をレーザー光散乱検出器にて計測した。その結果、リコンビナントアメロゲニンは、中性水溶液中で数十マイクロメーターの凝集体を形成することが明らかとなった。さらに、各種濃度で条件を変えた反応液を作成し、rH174と牡蠣殻ナノ粒子存在下で、37℃、中性条件で24時間結晶を成長させた結果、アパタイト結晶成長がAFMにより観察された。アメロゲニンナノスフィアの牡蠣殻ナノ粒子への吸着は認められたが、結晶成長促進への影響は不明であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
リコンビナント蛋白の生成が順調に行えた。また、水溶液中における蛋白凝集体の粒径分布計測は、レーザー光散乱検出器を用いることにより、安定して行えた。また、アメロゲニンによるアパタイト結晶誘導実験も予定通り実行でき、当初の予定であるin vitro実験による至適条件の検証は達成された。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度では、26年度で得られた至適条件の結果をもとに、動物実験により生体条件において本法を適用してエナメル質の修復を行い、その有効性について詳細に検証する予定である。
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Research Products
(3 results)