2014 Fiscal Year Research-status Report
酸化LDL受容体LOX-1を標的分子とした新規歯周病治療法の確立を目指して
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26670895
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
羽毛田 慈之 明海大学, 歯学部, 教授 (90164772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡安 麻里 東京大学, 医学部附属病院, その他 (10610941)
申 基てつ 明海大学, 歯学部, 教授 (40187555)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 炎症性骨破壊 / 実験的歯周炎モデル / LOX-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究実勢の概要は下記の通りである。 ① LOX-1 KOおよび野生型マウス由来破骨細胞におけるLOX-1とリガンドのin vitro解析:定常状態(生理的状態)での破骨細胞形成に対して、LOX-1は単核の前破骨細胞から多核の破骨細胞に分化する過程でその細胞融合を負に制御することが明らかになった。すなわち、LOX-1 KOマウスにおいて、破骨細胞形成は促進し海綿骨量も増加した。しかし、LOX-1欠損によって破骨細胞分化関連分子の発現および情報伝達経路には大きな変化が認められなかった。一方で、LOX-1欠損によって、前破骨細胞の細胞膜上での破骨細胞融合タンパク質であるDC-STAMPおよびAtp6v0d2量が大きく増加することを突き止めた。このことはLOX-1が細胞内での分子のtraffickingに何らかの役割を持っていることを示唆している。その分子メカニズムに付いては今後の課題である。 ② マウス頭蓋冠へLPSを投与して実験的に炎症性骨破壊を起こすin vivoモデルにおいて、LOX-1 KOマウスでは炎症性骨吸収の進行が減少し、さらに、LPSとともに可溶性LOX-1 (sLOX-1)を投与することによって、炎症性骨吸収は完全に消失した。このことからも炎症部においてLOX-1を阻害することによって歯周病などの炎症性骨破壊が防げることが十分考えられる結果が得られた。 ③ 当初、歯周炎モデルとして、マウスの下顎第二切歯の歯肉溝内にそれぞれ糸(3号絹糸)を結紮して歯周炎を誘発することを計画したが、より確実に歯周炎を誘導する目的から、マウスの下顎左側第一大臼歯の近心歯肉(口蓋側歯肉溝)にLPSを投与する方法に切り替え、現在その実験的歯周炎モデルの確立を目指して、実験が進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
炎症性骨破壊に対するLOX-1の役割に関して、in vitroおよび頭蓋冠を用いたin vivoの実験の進行状況は概ね順調であるが、実験的歯周炎モデルの確立に関しては、 当初、マウスの下顎第二切歯の歯肉溝内にそれぞれ糸(3号絹糸)を結紮して歯周炎を誘発することを計画したが、より確実に歯周炎を誘導する目的から、マウスの下顎左側第一大臼歯の近心歯肉(口蓋側歯肉溝)にLPSを投与する方法に切り替え、現在その実験的歯周炎モデルの確立を目指して、実験が進行中であり、若干、研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
更に、実験的歯周炎モデルの確立を急ぎ、野生型およびLOX-1 KOマウスを用いた歯周炎実験を行う。
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Causes of Carryover |
実験的歯周炎モデルの確立に関しては、 当初、マウスの下顎第二切歯の歯肉溝内にそれぞれ糸(3号絹糸)を結紮して歯周炎を誘発することを計画したが、より確実に歯周炎を誘導する目的から、マウスの下顎左側第一大臼歯の近心歯肉(口蓋側歯肉溝)にLPSを投与する方法に切り替え、まだその実験的歯周炎モデルが完全には確立していない為。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新しい実験的歯周炎モデルを確立し、遅れている組織学的検討を施す。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Lectin-like oxidized low-density lipoprotein receptor-1 abrogation causes resistance to inflammatory bone destruction in mice, despite promoting osteoclastogenesis in the steady state.2015
Author(s)
Nakayachi M, Ito J, Hayashida C, Ohyama Y, Kakino A, Okayasu M, Sato T, Ogasawara T, Kaneda T, Suda N, Sawamura T, Hakeda Y.
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Journal Title
BONE
Volume: 75
Pages: 170-182
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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