2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of oral function evaluation system using ICT technology and examination of the reference value regarding oral function
Project/Area Number |
26670911
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
三浦 宏子 国立保健医療科学院, その他部局等, 部長 (10183625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川西 克弥 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (10438377)
原 修一 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (40435194)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高齢者 / 口腔機能 / オーラルディアドコキネシス / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔機能の低下リスクを有する地域在住高齢者への口腔管理を推進するためには、口腔機能に関するモニタリングと評価を体系的に実施する必要がある。本研究では、音声デジタル技術を活用し、タブレット端末によるオーラルディアドコキネシス評価システムの開発を行い、機能低下リスクのスクリーニング法としての有用性を検討した。併せて、地域在住高齢者の口腔機能に関する疫学情報を収集し、口腔機能評価の基準値に関する調査研究を進めた。これらの研究を統合的に進め、高齢者のオーラルディアドコキネシス評価に影響を及ぼす要因について分析を行うとともに、iPadに対応したオーラルディアドコキネシスの評価アプリを開発した。開発アプリにおいては、iPadのマイクシステムを用いて、被験者に単音節/pa/、/ta/、/ka/を各々5秒間繰り返し発音させた音声を録音し、その結果より1秒あたりの発語回数を提示するとともに、性別・年代別基準値と比較して、口腔機能低下リスクを簡便に評価できる機能を付与したβ版を作成した。 次に、健康な成人を対象として、β版アプリ評価値とICレコーダーを用いた従来の精密測定結果との間の相関係数を求めたところ、/pa/、/ta/、/ka/のいずれの発音回数においても、相関係数が0.78以上の高い相関性を得ることができた。また、老人福祉施設に入所している高齢者に対して、開発したアプリケーションを用いたオーラルディアドコキネシス評価を行ったところ、同様に従来法と高い相関性を示した。これらの結果より、本研究で開発したアプリケーションは、広く高齢者の口腔機能測定に十分な実用性を有するものと考えられた。
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Research Products
(7 results)