2014 Fiscal Year Research-status Report
助産師と産科医の双方向性協働尺度の開発と協働促進要因の探索
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26670917
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大久保 功子 東京医科歯科大学, その他の研究科, 教授 (20194102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三隅 順子 東京医科歯科大学, その他の研究科, 講師 (80282755)
廣山 奈津子 東京医科歯科大学, その他の研究科, 助教 (00733081)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 協働 / 助産師 / 産科医 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の計画は、助産師と産科医の双方向性協働尺を開発することであった。当初の計画通り、28項目の尺度を完成させた。無作為抽出した分娩取扱い施設に対して、産科医それぞれ2名分の後期尺度を含む質問紙、説明書、返送用封筒のセットを送付し、(産科医2052、助産師2052、計4104名)、産科医330名(回収率16.1%)、助産師636名(回収率31.0%)から回答を得た。すべての回答をデータ入力した。このうち回答に欠損のない産科医300名(有効回答率90.9%)、助産師578名(有効回答率90.8%)のデータを対象に分析を実施した。項目分析でIT相関0.27~0.74、天井効果のあった2項目を削除した。26項目を用いた探索的因子分析ならびに確認的因子分析から、Kaiser-Meyer-Olkinの指標では0.897、Bartlettの球面性検定はp<0.01であり、構成概念妥当性が認められた。医師‐看護師間協働的実践尺度(CPS日本版)との相関から併存妥当性が認められた。尺度全体のCronbachαは0.91、9因子それぞれでは0.70~0.93の範囲で信頼性が認められた。尺度開発について、論文執筆、投稿準備中である。 2014年ICM(国際助産師連盟)のプラハでの会議において、WHOの代表者から協働に関する発表を聞くことができた。その発表における協働の定義では、同じ場所で働いていることとしており、本研究の国際的な重要性を再認識させられた。 検討すべき因子を確定するために、助産師、産科医、協働をキーワードとして、CINAHLとMEDLINEで文献検討を行った。その成果を27年度横浜で開催されるICMアジア太平洋地域会議・助産学術集会にアプライし、発表することが決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
科研費給付以前から、本研究に取り組みはじめていたためと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
尺度開発まではすんだので、要因の検索に関しては再度倫理審査を通してから研究を行う予定である。
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Causes of Carryover |
旅費で、一部自己負担として節約したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度、国際学会での発表を予定しており、その英文校正の一部にあてる。
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