2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of disaster preparedness check sheet for home care patiients to prepar for disaster with health professionals
Project/Area Number |
26670940
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
中井 寿雄 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (10708986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚崎 恵子 金沢大学, 保健学系, 教授 (20240236)
前田 修子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70336600)
河野 由美子 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (90566861)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 災害看護 / 備え |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、生命維持のために医療処置を要する在宅療養者が、支援者と共に災害の備えに取り組むことができる「災害備えチェックシート」の開発である。A県内で、「金沢高知式災害備えチェックシート」(シート)を用いて、生命維持のために電源が必須な在宅療養者と家族及び支援している訪問看護師または、ケアマネジャー53組を対象に聞き取り調査を行った。シートの内容は、基本属性、処方内容、日常生活動作、使用している医療機器、必要な医療処置、物の備え、災害に対する知識、災害時の支援体制、避難勧告・指示が発令された場合の避難意思などである。その結果、人工呼吸あるいは吸引を連続的に使用している者の約半数は、避難が必要なとき、避難することをあきらめるか、避難しない危険性が示された。在宅療養者の避難意思に影響する要因として、人工呼吸または吸引の連続的使用者は「避難したくない、避難をあきらめている」意思の者により多く、停電に備えてアンビューバッグや足踏み式吸引器などの非常用医療機器を備えている者は「支援があれば避難したい、避難したい」意思の者により多かったという結果が得られた。以上より、電源が必須な療養者は、医療処置を継続しながら避難することは容易ではないと判断していると考える。また、非常用医療機器等を備えていない者は避難をあきらめるか、避難をしたくない意思がある可能性が考えられる。 在宅療養者と生活を支援している専門職が本シートにより共同で話し合いながら備えることで、在宅療養者の居場所や医療機器の使用状況、投薬など、詳細で最新の状態と備えが把握することができた。
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