2014 Fiscal Year Research-status Report
高齢女性尿失禁患者への快適で漏れないおむつ装着技術の開発
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26670945
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
土田 敏恵 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (10461170)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 立体ギャザー / 山型に当てる / テープを止める順番 / 肘関節の動き |
Outline of Annual Research Achievements |
研究協力の同意を得たおむつ装着研修を修了した看護師17名を対象とし、実験プロトコールに準じて、圧センサーを設置した女子高齢者モデル人形に対して、対象者がおむつを装着している動きを、3次元動作計測装置、ネットワークカメラで撮影した。 快適性の指標のうち、逆戻り量が少ない動作は、鼠径部に近い立体ギャザーを把持する(P=0.038)、おむつ装着後のテープの止めなおしはしない(P=0.028)、装着後のギャザー部分の確認は、指を入れて確認しない(P=0.002)であった。仙骨部への擬似尿の流れ込みがなかった動作は、尿取りパッドを山型にして当てる(P=0.015)であった。外陰部への擬似尿の残存を認めなかった動作は、尿取りパッドを山型にして当てる(P<0.001)、おむつとモデル人形の中心を合わせる(P=0.047)、テープは下→下→上→上の順番に止める(P=0.023)であった。おむつの密着を高める右鼠径部の圧センサーへの接触が多かった動作は、鼠径部に近い立体ギャザーを把持する(P=0.028)であった。また、おむつの安定性を高める左腸骨部の圧センサーへの接触が多かった動作は、おむつとモデル人形の中心を合わせる(P=0.004)、テープは下→下→上→上の順番に止める(P=0.020)、下のテープは上向きに止める(P=0.011)、左右のテープは対称に止める(P=0.032)であった。左右鼠径部に接触させるための上肢の動きは、左右肘関節の屈曲伸展回数が多かった(左鼠径部;左肘P=0.008、右肘P=0.004、右鼠径部;左肘P=0.001、右肘P<0.001)。また、尿が漏れないことと、おむつ装着動作は有意な差を認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書通りに研究を実践し、平成27年度の介入研究への準備が整っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の研究結果を基に、おむつを装着している高齢女性を対象とした介入研究を行う。
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Causes of Carryover |
研究協力者が予定していた人数よりも下回ったため、謝礼並びに実験で使用する物品に対する費用に未使用額が生じた。そのため支出が減少した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の臨床における介入研究で使用するおむつやパッドなど必要物品の購入に充当する。
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Research Products
(1 results)