2014 Fiscal Year Research-status Report
肩関節鏡視下手術後患者への疼痛緩和の看護の検討 -クライオセラピーの効果の検証-
Project/Area Number |
26670959
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
内田 倫子 宮崎大学, 医学部, 助教 (10336315)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | クライオセラピー / 整形外科看護 / 肩関節 / 関節鏡下手術 / 疼痛緩和 |
Outline of Annual Research Achievements |
整形外科疾患の中で特に手術後疼痛の強い肩関節疾患患者の術後疼痛・苦痛の軽減と治癒促進を目指した肩関節鏡下手術後の冷却療法(=クライオセラピー)の実施に最も有効と考えられる冷却温度と冷却持続時間を明らかにし、冷却管理基準のエビデンスを見い出す目的で研究を実施する予定であり、概ねの研究計画も立案できているが、研究は比較対照研究であり、研究方法によって患者へ悪影響を及ぼすことのないように、慎重に冷却温度や時間を決定しなくてはならない。また、それらを評価する方法についても当初の計画である測定機器や測定箇所等をもう少し再考する必要がある。そのため、国内・外の関連文献や先行研究の文献検索・取得をして、最善と考えられる方法を検討後に研究計画を決定し開始する必要があるが、研究者の健康上の問題で進められず、文献を取得して方法を検討することと、疼痛・苦痛への影響要因を分析するための患者への質問用紙の作成までを実施しているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究者は健康上の問題で半年間休職し、復職してからも疾病をコントロールしながら就業している状況で就業制限もあり、研究活動に時間が費やせない状況にあった。また、研究開始にあたっては、この研究の要となる冷却時間、冷却温度を慎重に決定する必要があるが、未だ文献や先行研究より検討中であり、最終的な実施方法が決定していないため、研究を開始できなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
整形外科の教授や臨床のスタッフの意見を基に、冷却温度と冷却持続時間の比較対照の方法を決定することと、測定機器や測定箇所等を決定して研究方法を確定し、医の倫理審査会での承認を得てデータ収集を速やかに開始する。また、開始するにあたって、冷却効果を評価する方法として、身体温度を測定する予定であるため、外気温の直接的な影響を受けず深部温を測定できる機器を選定して購入する予定である。
|
Causes of Carryover |
健康上の問題で研究活動ができずに研究の進行が遅れ、研究計画の再考・検討で終わったため予算を使用しなかった。その中で、冷却効果を評価する機器(主要な物品)の購入を予定しているがその種類についても再検討中であり、当初の予算の機器よりも高値のものを購入することが考えられ使用せず繰り越した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究方法が確定し次第、冷却効果を評価する測定機器(主要な物品)を購入する計画である。 また、最新の当研究に関する情報取得のため、関連学会への参加の旅費として使用する計画である。
|