2014 Fiscal Year Research-status Report
リンパ浮腫のリスクリダクションを推進するための『看護ケア指針』の開発
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26670963
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
大西 ゆかり 高知県立大学, 看護学部, 助教 (60633609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 佐和 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80199322)
青木 美和 高知県立大学, 看護学部, 助教 (00737629)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / リスクリダクション / 看護ケア指針 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、がん患者のリンパ浮腫のリスクリダクションを推進するための『看護ケア指針』を開発することである。 研究初年度である今年度は、『看護ケア指針』の開発に先立ち、リスクリダクションの概念を明らかにするため、文献検討を行った。医中誌Web ver.5で「リスクリダクション」をキーワードに文献検索を行うと該当した文献がなかったため、「予防行動」をキーワードに文献検索の範囲を拡大した。英語文献はCINAHLを用いて“risk reduction”“risk reduction behavior”をキーワードに文献検索を行った。 得られた文献を検討したところ、リスクリダクションを明確に定義づけた文献は無く、リスクリダクションを主要概念とした研究においても、その概念定義は不明瞭なまま用いられていた。リスクリダクションの概念は、HIVなど感染予防行動に関する文献で用いられることが最も多く、次いでがんの予防と早期発見を啓発するものが多かった。慢性疾患や禁煙に関するものは、わずかしかなかった。 リスクリダクションの要素として、リスクリダクションの目標、能力、取り組み、プロセスが抽出された。看護においてリスクリダクションの視点は重要だが、看護実践で活用するには患者のセルフマネジメントの要素を取り入れるなどの検討が必要であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
看護学において、リスクリダクションという概念及び概念の活用が発展途上であるため、文献検討が遅れがちであるが、これら文献検討を基にインタビューガイドを作成している段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画がやや遅れ気味であるため、研究分担者との調整を行い、調査をすすめる。また、リサーチアシスタントを雇用し、テープ起こしなどを依頼することにより、研究遂行に支障が出ないよう修正する。
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Causes of Carryover |
初年度、インタビューの実施まで調査が進まなかったため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
初年度予定していたインタビューに必要な物品の購入とインタビューに出向く旅費に使用する。また、研究計画が遅れ気味であるため、リサーチアシスタントを雇用し、テープ起こしなどを依頼する費用にする。
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