2014 Fiscal Year Research-status Report
新しい骨盤底筋運動プログラムは農村の中高年女性を尿もれの悩みから開放する
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26670969
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
川崎 くみ子 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (60292166)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中高年女性 / 尿もれ / 骨盤底筋運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本の中高年女性の隠れた社会問題である『尿もれ』に着目し、その実態と対処方法の落とし穴を明らかにするとともに、「尿もれ予防・改善」に向けた効果的で長続きする新しい骨盤底筋強化運動プログラムを開発することを目的としている。平成26年度は、農村部女性の尿もれ問題の顕在化と運動プログラム開発に向け、以下の通り計画を実施した。 1.倫理委員会への申請:1)実態を把握するための質問調査 2)運動プログラム開発を中心に研究課題について申請し承認を得た。 2.モデル地区の確保:活動実績のある青森県T町役場健康保険課へ出向き、研究概要と実施協力について説明し承諾を得た。3.青森県下農村部の中高年女性の日常生活の質に関する自記式質問紙調査を実施した。現在、学会発表に向けてデータ解析を行っている。 4.運動プログラム開発に向け、現行の骨盤底筋運動やPfilates(Dr.Crawford開発2008)実施時の筋電波形の測定を行った。現在、結果をもとに中高年が継続しやすい「尿もれ予防体操」を作成中である。5.予防体操の継続をサポートする機器としてPFMトレーナーを購入し、効果的な活用について検討している。 平成27年度は、1)調査結果の学会発表 2)「尿もれ予防体操」公表イベントの実施、3)尿もれ予防教室『竹の会』の開催を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「尿もれ予防教室」開催には至らなかったが、開催に必要な準備(実態調査、フィールドの確保、運動プログラムの開発、必要な機器類の購入など)はスムーズに実施されたことから、おおむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
T町役場健康保険課の保健師と調査結果を共有し、「尿もれ予防体操」への理解を求めることが、最終的に尿もれ予防教室『竹の会』開催・継続へのポイントと考えている。
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