2014 Fiscal Year Research-status Report
セクシャリティに関するスティグマからの回復プロセス支援プログラム
Project/Area Number |
26670975
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
長谷川 ともみ 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (80262517)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | セクシャリティ / スティグマ / 反復人工妊娠中絶 / 性器ヘルペス / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
タイトル:セクシャリティに関するスティグマからの回復プロセス支援プログラム 研究の目的:性感染症は、特に十代での性感染症罹患は、国の指針である第2次健やか親子21にいまだ達成されない課題として掲げられており、その予防啓発、速やかな診断治療は、アンデンテティを形成する時期でもある青年期の患者にとっては重要である。身体面での治療もさることながら、心理面でのスティグマは簡単には拭い去れるものではなく、性器ヘルペス感染症患者などでは、自殺念慮などもみられる。これらの心理は、本邦において望ましいとはされない十代での性交渉によって生じた疾患であり、自己の行為を反省し、辱め、他人に知られることを極度に恐れるあまり、健全な受診行動がとれない(長谷川、2005,2013)。また、反復人工妊娠中絶もスティグマのスパイラルが推察され、そこで、今回、助産師、性感染症認定士でもあり、また、メールカウンセラーの資格、をもち、2004年からは患者のホームページで相談コーナーを担当した経験もある研究者が、富山大学臨床研究倫理審査委員会の承認を受け、公式なホームページを立ち上げ、匿名の性感染症患者のスティグマからの回復プロセス支援を行うものである。 研究実施計画:富山大学臨床研究倫理審査委員会の承認を受け、公式なホームページを立ち上げ、匿名の性感染症患者のスティグマからの回復プロセス支援を行うものである。現在HPのコンテンツを作成し、倫理審査委員会に申請する準備が整った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
・26年度の本研究へのエフォートが十分取れなかった(大学院の新しいカリキュラム作成母性看護CNS認可、博士後期課程認可)こと。 ・HPの立ち上げそのものが研究目的なのHPのコンテンツ作成と倫理審査に時間がかかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
富山大学臨床研究倫理審査委員会の承認を受け、公式なホームページを立ち上げ、匿名の性感染症患者のスティグマからの回復プロセス支援を行い、回復のステージにそって支援を行い、継続した事例と、産婦人科または心療内科への受診をうながした事例、一方離脱した事例を質的に分析し、回復支援プロセスの評価を行っていく。
|
Causes of Carryover |
HP作成料は486,000で円で見積もりを取って作成しているが、研究目的のHPの立ち上げであるため、倫理審査に通ってからの執行となり、現在その金額は「未とりまとめ額」となっているため執行額に計上できない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
速やかにHP内容を倫理審査に通すとともにHP作成料を執行する。
|
Research Products
(1 results)