2014 Fiscal Year Research-status Report
注意欠陥/多動性障害の子どもと養育者へのペアレントトレーニングの効果
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26670978
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
大島 智恵 山梨大学, 総合研究部, 助教 (10345720)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 注意欠陥/多動性障害 / ペアレントトレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
山梨県内の注意欠陥/多動性障害(attention deficit/hyperactibitity disorder;AD/HD)の子どもの養育者に対して,看護師中心のペアレントトレーニングチームがぺアレントトレーニングを実施し、その前後で子どものQOLや子どもからみた親の行動の変化,親の自尊感情の変化を量的に明らかにするとともに,各回のペアレントトレーニングを家庭で実践し,その時々でいかなる感情を抱いたのかという養育者の思いを質的に明らかにすることを目的にしている。 この目的のために,26年度は,山梨県内の小児神経専門医からペアレントトレーニングが必要な子どもの紹介を受け,看護師が中心となり医師・臨床心理士とともにチームを作り,ペアレントトレーニングを実施する体制を整えた。その結果現在までに9名の子どもの紹介を受け,その養育者3名ずつ,3グループに対してペアレントトレーニングを実施しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
26年度は,ペアレントトレーニングのチームを作り,県内の小児神経専門医から紹介を受ける体制づくりを行い,3グループ(9名)のペアレントトレーニングを実施した。当初の予定でも26年度は3グループのペアレントトレーニングの実施を予定していたので,概ね予定通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
ペアレントトレーニングの効果の質的な評価について,ペアレントトレーニング各回のはじめに,子どもや養育者の行動の変化や養育者の気持ちの変化などについての養育者の発言を録音し,後に逐語録にまとめ評価とする計画であった。さらに,全7回のペアレントトレーニング終了後,個別に面接を行い,質的なデータを収集することを追加する。
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Causes of Carryover |
調査の初期に揃える必要が生じた物品が多く、物品費が多くなった。 会議、ペアレントトレーニングの実施、データ収集について、会議室等を借用することも想定していたが、26年度は研究協力施設内で実施ができたために、旅費の支出がなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の計画としては、面接データの文字起こし、13000円/60分相当の業者依頼分の支出を予定している。加えて、対象者1名当たり3,000円相当の謝礼、必要に合わせて面接時のベビーシッターの人件費10000円/日などに充てる予定である。
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