2016 Fiscal Year Research-status Report
ポートフォリオを活用した親子で学ぶ性教育プログラムの開発
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26670998
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Research Institution | Fukuyama Heisei University |
Principal Investigator |
若井 和子 福山平成大学, 看護学部, 教授 (60584133)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 性教育プログラム / 幼児 / 親子 / ポートフォリオ / 親子関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幼児期から親子で学ぶ性教育にポートフォリオ(親子で性教育を共有してきた成果物を挟むファイル)を取り入れ、家庭で親が自信をもって子どもに性教育を行うことができ、子どもは自分のポートフォリオを用いて、次世代までわが子に性教育を継続して教えることのできる性教育プログラムを開発することを目的とした。 平成26~27年度にA市・B市・C市・D市において、3~4歳児親子および5~6歳児親子クラスの性教育プログラム(各全3回)を開催した。第1回~第3回の性教育プログラム実施内容は、目標を一貫させ幼児が理解し易いよう、発達に合わせた教材を使用し、3~4歳・5~6歳クラスに分かれて行った。第1回~第3回まで全てに出席した親子は25組であった。 平成28年度は広報活動を行い、C市において初回時、3-4歳児クラス13組、5-6歳児クラス7組の出席であったが、家族のレジャーや子どもの体調不良等で欠席があり、第1回~第3回まで全てに出席した親子は10組であり、そのうち3-4歳児クラスは6組、5-6歳児クラスは4組であった。平成26年度から累計すると、各クラス3回全てに出席した親子は併せて35組であり、3-4歳児クラスは20組/35組中、5-6歳児クラスは15組/35組中であった。 これまで得られた35組のデータを分析して、幼児期から親子が一緒に性教育を受講することが親子関係にどのような影響があるかについて考察した。その結果、受講当初に抱いていたストレスが軽減され、親の子どもの見方も変化し、家庭で性教育を継続することのできる親子関係を築いていくことが明らかになった。更にデータ分析を行い、明確になった事実について執筆し、現在投稿中である。 当初の予定より必要標本数が足りないため、平成29年度まで研究期間を延長することを決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究協力者の参加可能な日程が土・日に限られ、連携研究者全員が他県で就業しているため前年度以上に日程調整が困難となった。また、子どもの体調不良や家族レジャー等で性教育プログラムの欠席があり、全3回を出席できた親子が初回参加数の1/2となったため、必要標本数に達しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者を確保するため、広報誌掲載、幼稚園、保育園、小児科、産婦人科外来への広報活動を行う。
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Causes of Carryover |
性教育プログラム全3回とグループインタビュー終了まで約4ヵ月の期間を要するため、対象者の都合による欠席があり、必要標本数が減少した。平成29年度まで研究期間を延長し、使用するための費用を残した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
グループインタビューまで参加した対象者への謝金とレクチャーの案内状発送のための通信費用に使用する。
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[Presentation] 性教育を考える2016
Author(s)
若井和子
Organizer
備後6大学エクステンション連携講座
Place of Presentation
福山平成大学大講義室
Year and Date
2016-10-13
Invited