2016 Fiscal Year Annual Research Report
Survey on the actual condition of the decrease in blood pressure when the elderly stand up and development of nursing onomatopoeia methd before standing up
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26671002
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松田 ひとみ 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80173847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 久子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10241811)
岡本 紀子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (40624664)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 起立時血圧低下予防 / 起立性丁血圧 / 高齢者 / 起立前看護オノマトペ法 |
Outline of Annual Research Achievements |
起立時血圧低下について、日常生活の中から関連要因を探ること。およびオノマトペ法による効果を検証することを目的として、質問紙調査と連続血圧計を用いて検討した。また、普及促進を意図し教材用DVDを作成することができたため、筑波大学知財においてノウハウ法として登録するための申請を行う予定である。 まず起立低血圧について、日常生活行動の中から眩暈の主訴に注目し関連要因を探索した。BMIが比較的低値であること、起床時や食後との関連性が見出された。またオノマトペ法の効果について、血圧回復時間と血圧低下量の抑制などを基準として評価した。20人の研究参加者について、起立前のオノマトペ法、起立時の吸気法、普段の方法の3通りで比較した。その結果、起立前のオノマトペ法において血圧回復時間が短縮される効果を見出すことができた。 DVDについては、起立前看護オノマトペ法として普及するために、特に医療機関、福祉施設、地域内の指導者に理解し安全に実施してもらう教材として作成した。株式会社 医学映像教育センターの協力を得て、2部構成(基礎編20分、実践編25分)とした。基礎編では、高齢者に多い転倒事故と起立時低血圧との関連性、起立時の血圧低下の生理学的知識、起立前看護オノマトペ法の基礎知識と具体的方法について解説した。実践編では、茨城県内の高齢者夫妻の参加協力を得て、①仰臥位⇒座位⇒立位、②座位⇒立位時のオノマトペ法を正確に安全に実践するための具体的な方法と注意点を映像化した。DVDと共に、解説書と効果を測定する記録用紙をセットとした。効果を測定する用紙には、高齢者の個人記録としてセルフケアに役立てることを意図し、安全な実施とその効果を活用できるようにした。これらの企画の普及効果の検証は、今後の課題となった。
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