2014 Fiscal Year Research-status Report
高齢双生児を用いた日本と北欧の比較研究~ふたごと創る健康長寿社会~
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26671010
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
本多 智佳 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40625498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨澤 理恵 千里金蘭大学, 看護学部, 講師 (20584551)
乾 富士男 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (80469551)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 双生児研究 / 地域保健 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度においては、主として郵送調査の実施ならびにその結果に関する研究検討を行った。 双生児研究手法を用いる意義である遺伝要因と環境要因が及ぼす心身への健康状態について郵送調査を行った。双生児研究では、双生児のペアが揃って同様に研究に参加してもらうことが必要である。そのため、大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターで把握している成人双生児のうち、ペアで生存している対象者に郵送調査を行った。その際、調査内容の選定においては、比較検討を行うヘルシンキ大学ですでに調査されている内容を考慮し、検討した。 合わせて、本研究課題に直接的に関係する生活習慣病などのテーマについて、既にヘルシンキ大学で収集されたデータと本学で収集した双生児のデータについても比較検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
郵送調査を実施済み、データの収集は進んでいる。今後、収集したデータについてさらに詳細な解析を行っていく予定である。 一方で、より複雑な統計モデリングを行うために二卵性の成人双生児を増やしていくことも重要である。ふたごの出生は100出生あたり1組程度であるとされており、成人双生児ペアを二人揃った形で把握することは非常に困難である。一卵性のみのデータでの解析を中心に行っているが、新規研究参加者に対しても郵送調査を実施し、より適切な統計的手法を用いた解析を進めていきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度については、平成26年度に収集した郵送調査結果についてさらなる解析を行うとともに、新規の研究参加者への郵送調査も行う。また、国際比較についても実施していく予定である。これらの結果については、学会発表などを通じて社会へ発信する予定である。 日本における双生児研究実施の最も大きな課題は、研究に参加する成人双生児を集めることである。研究代表者が所属する大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターでは、研究参加者となる成人双生児から多くの協力を得ているが、二卵性が相対的に少ない傾向がある。統計解析を行う上でも、収集したデータをより活用する上でも二卵性の参加を増やすことが重要であり、そのために研究の周知、啓発をおこなっているが、さらにその努力を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
郵送調査の費用、旅費が予定より低く抑えられたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新規研究参加者への郵送調査費用および物品購入費、旅費に使用予定
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