2016 Fiscal Year Research-status Report
在宅における看取りを支える家族の介護力量アセスメント尺度の開発
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26671012
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
稲垣 順子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (20193542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 千鶴 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50299666)
佐藤 悦子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (40279899)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 在宅の看取り / 家族の介護力量 / アセスメント尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
倫理委員会に申請し承認を得て、質問紙の項目の内容をプレテストで、訪問看護師2名に実施していただき一致率をみた。そうしたところ、経験年数が高い看護師のほうが低い看護師に比べて、介護力量に関して、低い点数をつけた。この傾向は、調査後検討することし、答えにくい質問を平易な文章に書き直し、答えられない質問はより具体的に記述し、最終的に介護の体制6項目、介護の連携・関係力8項目、介護者の生活調整力7項目、経済力4項目、ソーシャルサポート10項目、介護の意志力7項目、介護に対する問題解決力4項目に項目を精選した。その後、全国訪問看護事業協会に許可を受け、正会員にリストアップされている4967箇所の訪問看護ステーションに質問紙を郵送し、平成28年10月~平成29年3月まで全数調査を行った。その結果489箇所から返信があり、SPSSにデータを入力した。訪問看護師で最も多かった看護職経験年数は20年で、3年の看取りの件数は10年が最多であった。患者の年齢は36歳~104歳で、要介護5が最も多い状況であった。質問紙については、今後信頼性・妥当性を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
全国の4967箇所の訪問看護ステーションに調査表を郵送し、489箇所から返信があった。質問項目が多いためデータを入力に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、データを加工し、記述統計、質問紙の信頼性・妥当性の検討を行い、質問紙の開発を行う。また、質問に回答した看護師の背景、患者の背景から、介護力量に影響を与える因子の同定を行い論文を作成する。さらに、質問紙の開発過程のリーフレットを作成し、全国の4967箇所の訪問看護ステーションに郵送する。
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Causes of Carryover |
倫理委員会の承認、プレテスト、質問項目の精選に時間を要し、研究が遅れた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後、統計解析の後尺度開発を行い、リーフレットを作成し、4967箇所の訪問看護ステーションに送付する。また、学会発表後、論文作成、投稿を行う。
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