• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2015 Fiscal Year Research-status Report

心筋梗塞モデルマウスへの幹細胞移植後の生着に対する加齢と運動の影響

Research Project

Project/Area Number 26671017
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

千葉 由美  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10313256)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 豊田 雅士  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (50392486)
石上 友章  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50264651)
峯岸 慎太郎  横浜市立大学, 附属病院, 助教 (80458398)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords心筋梗塞 / 幹細胞 / 再生 / モデルマウス / 細胞培養
Outline of Annual Research Achievements

高齢者において心疾患は死因の最上位にあり、急性期から慢性期に移行し重症化することで治療の選択肢が限られてしまうが、この解決のための一手段が幹細胞移植による心筋再生による治療法の確立であるといえる。
そこで本研究では、この課題に取り組むための疾患モデル動物を作製し、評価することで、ヒトの心疾患病態での幹細胞移植の安全性・有効性の適切性につなげていくことを目指している。現在の進捗は、若齢、老齢マウスに心筋梗塞を作製し、超音波評価などによる評価系をほぼ確立した。本実験で得られたデータを蓄積しているところであるが、心筋梗塞後の心機能低下を確認するとともに、継時的な肉眼的評価においては、梗塞層がほぼ完全に確認された。さらに、マウスの個体差や結紮部位の微妙な違いにより梗塞層の範囲が左右される可能性も示された。今後、蓄積されたデータの解析を行うことで、心不全状態を適切にコントロールしてヒト病態に近い疾患モデルにしていく。
一方で、心筋梗塞部位への幹細胞移植のソースとしての幹細胞の樹立・培養に関しては単離、培養ともに順調に開始し、問題なく進めている。今後は疾患モデルへの移植を進めていく。さらに移植後の経時的効果を長期評価することを実現するため、超音波検査などの生理学的な評価についての初期データの取得を検討していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

心筋梗塞モデルマウス作製の精度を保持しつつ、全体の研究進行の再確認を行い、若齢、老齢マウスでの疾患モデルにおける病態の比較や幹細胞移植による細胞の生着率、その後の効果、また運動等のリハビリテーションによる効果を比較する際の実験に関する具体的実験を開始した。
具体的には、若年マウスからのトライアルを開始しているが、ほぼ順調に進んでいる。また、心筋梗塞部位に移植するための細胞単離・培養を開始し、細胞培養はかなり順調に進んでいる。また、幹細胞移植治療の最適化に向けた影響要因の探索、及び具体的細胞生着率向上につながるようなアイディアについても検討していく。

Strategy for Future Research Activity

若齢マウス、老齢マウスともに梗塞モデルマウスの作製は、生理学的評価をすることによって客観的にその精度を再現よく実施できるようになりほぼ確立した状況にあり、現在進行している実験を円滑に進めるよう引き続き継続してデータ収集にあたる。
特にモデルマウスの作製後、組織再生の違いに関する比較・検討についても、分析を進める予定である。幹細胞移植を行う上で、移植する最適な環境を評価する上で重要であると考え、その評価法を含めて検討を進めていく。実験開始以降は、心筋梗塞モデルマウス作製、細胞培養ともに円滑に進んでいることから、精度の高い実験を継続する。

Causes of Carryover

本年度中に実験が開始したが、実験動物及び試薬等の購入を行った際に、試薬の廃版等があり、新たな試薬の使用内容などを確認しながら購入を進め、残額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度にも引き続き実験動物及び試薬等の追加購入を行う必要性があり、これらの購入等及び従来の予算用途内容の執行にあてる予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2016 2015

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results)

  • [Journal Article] N- and O-glycan cell surface protein modifications associated with cellular senescence and human aging.2016

    • Author(s)
      Itakura Y, Sasaki N, Kami D, Gojo S, Umezawa A, Toyoda M
    • Journal Title

      Cell Biosci.

      Volume: 6(14) Pages: in press

    • DOI

      10.1186/s13578-016-0079-5.

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Ganglioside GM1 contributes to the state of insulin resistance in senescent human arterial endothelial cells.2015

    • Author(s)
      Sasaki N, Itakura Y, Toyoda M.
    • Journal Title

      J. Biol. Chem.

      Volume: 290 Pages: 25475-25486

    • DOI

      10.1074/jbc.M115.684274.

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Novel detergent for whole organ tissue engineering.2015

    • Author(s)
      Kawasaki T, Kirita Y, Kami D, Kitani T, Ozaki C, Itakura Y, Toyoda M, Gojo S.
    • Journal Title

      J. Biomed. Mater. Res. A.

      Volume: 103(10) Pages: 3364-3373

    • DOI

      10.1002/jbm.a.35474.

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2017-01-06  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi