2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an IPE Model based on the Idea of Collaboration with community Health Care
Project/Area Number |
26671022
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小川 典子 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (30621726)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩清水 伴美 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (60516748)
藤尾 祐子 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (60637106)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 在宅療養移行支援 / 多職種連携教育 / パラダイム転換 / 在宅看護実習 / 地域医療連携 / ナイチンゲール / 地域包括ケアシステム / IPE,IPW |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の最終年である平成28年度は、英国のナショナルヘルスサービスの原型と言われるナイチンゲールの連携理念を盛り込んだIPEモデルを検証し、退院調整看護師および訪問看護師ら専門職者グループによるディスカッションを経て、保健医療福祉サービスにおけるIPW連携理念を踏まえた在宅看護実習モデルについて学会発表し、国内外の学会誌に研究成果について論文を発信した。 在宅看護は、超高齢社会の現代日本で発達すべき喫緊の課題であるが、学問体系として高齢看護学の一領域論の位置づけにとどまり、全国的教育への有効性を欠いている。また学問体系化上の課題として、在宅看護実習すなわち訪問看護実習と考える誤認識が存在し、訪問看護ステーションと病院という看護の現場2局化があった。このままでは学生のIPE連携教育理念は育たない。病院中心の価値観で育った学生には、病院における在宅療養移行支援から在宅における訪問看護へという保健医療福祉サービスの連携を在宅看護実習に実装することが有効であった。研究者らがこれまでに現場で培った経験と理論の統合実践から、ナイチンゲール在宅看護理念を現在の在宅医療に実装することを諮った。病院における在宅療養移行支援を体験することによって看護学生らは、病院から在宅へ、医療モデルから生活モデルへのパラダイム転換を効果的に経験できるばかりでなく、病院から切れ目なく連携継続する地域包括ケアシステムの現状と課題を体験することができた。公衆衛生看護、高齢者看護という縦割りの実習を統合するプロセスとして在宅看護実習における多職種連携教育モデル(IPEモデル)の構築は、看護教育のパラダイム転換に有効であった。 看護の祖ナイチンゲールの理念を組み込んだIPEモデルは全国に普及させるために最も効果的である。彼女の在宅看護理念を活用して在宅看護学の発達に向けた教育基盤の確立に役立てたい。
|
Research Products
(7 results)