2016 Fiscal Year Annual Research Report
A research on support for a high risk group of multiple chemical sensitivity among high school students
Project/Area Number |
26671043
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
鈴木 珠水 群馬パース大学, 保健科学部, 教授 (80458471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬醫 世志子 群馬パース大学, 保健科学部, 准教授 (10458474)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 化学物質過敏症 / ライフスタイル / アレルギー / 保健指導 / 高校生 / 予防 / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は「化学物質過敏症高リスク群と関連因子に関する研究(平成23年度~25年度)」で得た群馬県内21校のデータを高校別に解析し、結果に関しての捉え方を尋ねたところ、10校の高校から協力を得られた。 化学物質過敏症高リスクの生徒の割合に関しては、“あまり予測していない結果であった”が3割であった。生徒が実践可能であろう予防内容を尋ねたところ、6割以上の養護教諭または保健主事が“生徒は実践できる”と回答した内容は、「有酸素運動の実施」「ストレッチ・筋トレの実施」「姿勢に気を付ける」「体が冷えないように着込む」等であった。“生徒の実践は困難である”と6割以上が回答した内容は「温泉・サウナなどで汗を出す」「農薬散布時は避難する」「新築・改築時はすぐ入居せず一定期間換気する」「防虫剤を用いない」「自然農法・有機農法のものを購入するようにする」等であった。 特に「温泉・サウナで汗を出す」「新築・改築時はすぐ入居せず一定期間換気する」は全回答者が実施は困難だと回答した。化学物質過敏症の対処・予防法で「温泉・岩盤浴・サウナで汗を出す」ことや、「新築・改築時はすぐ入居せず一定期間換気する」ことは重要であるが、親の理解も必要である内容も含まれていたため、さらなる啓蒙活動が必要である。 また、研究協力が得られた10校の高校生に対し、化学物質過敏症に関するポスターを示し、興味の有無を尋ねる自記式無記名の調査を実施した。欠損値を除いた390データの結果は、女性53.3%、アレルギーあり60.5%であり、興味のある内容は「不要なものを体から出す」が30%、「化学物質過敏症の予防法の説明」が19.2%であった。「不要なものを体に入れない」は13.1%であることから、インプットよりアウトプットに関心があることがわかった。両方を実践していくためにも、さらに関心を持ってもらうアプローチが必要である。
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