2016 Fiscal Year Annual Research Report
Thermochemical Formation Mechanisms of Organohalogen Compounds in Heterogeneous Solid Phase
Project/Area Number |
26701012
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤森 崇 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (20583248)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 有機塩素化合物 / 有機臭素化合物 / 生成機構 / 焼却 / 野焼き / 化学形態 / その場観察 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに、模擬試料および実試料共に当初の研究計画以上の研究進展が見られたことから、発展的な課題に取り組んだ。特に、ハロゲンの化学形態のその場観察に関する分光学的な検証実験を推進した。これまで測定が困難であると考えられていた、温度・ガスを制御した大気圧下での塩素の化学状態の「その場観察」に先行的に着手した。反応ガス、試料組成、特殊な試料台など、複数の項目を調節した条件において測定が可能となることが明らかとなった。また、臭素の化学状態のその場観察に対して、塩素と同様の検証実験を行った結果、温度分解能を高めた上での質の良いスペクトル測定が可能であることが分かった。これらの検証実験は、今後の有機ハロゲン化合物の生成機構研究に新たな展開をもたらすものと考えられる。
本課題を通して有機塩素化合物として塩素化ダイオキシン類、フラン類、ベンゼン類、ビフェニル類、多環芳香族炭化水素類、加えて、総有機ハロゲンや有機臭素化合物の個別測定も推進し、包括的に有機ハロゲン化合物を定量・評価できる実験体制を構築することができた。さらに、未同定物質の探索に向けて熱分解生成物を同定することで、元の構造を推定する分析方法にも取り組んだ。
個別的なテーマとして、将来的にごみ質として混入することが予想される炭素ナノ材料(フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェン等)による有機塩素化合物の熱化学的生成の影響評価を行った。ごみ焼却によって発生する残渣(主灰)、ばいじん(飛灰)、ガスなどへの生成・分配挙動を、定量・定性の両面から詳細に把握することができた。不均一固相を主な対象とした本課題において、気相まで分析項目を広げた系まで着手することができた。これ以外にも、e-waste野焼き土壌の汚染分布、重金属との関連性評価、ヒト体内に入った際の影響評価法の検討など、複数のテーマについて研究を展開できた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Occurrence, Profiles, and Toxic Equivalents of Chlorinated and Brominated Polycyclic Aromatic Hydrocarbons in E-waste Open Burning Soils2017
Author(s)
Nishimura, C.; Horii, Y.; Tanaka, S.; Asante, K. A.; Ballesteros Jr., F. C.; Viet, P. H.; Itai, T.; Takigami, H.; Tanabe, S.; Fujimori, T.
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Journal Title
Environmental Pollution
Volume: 225
Pages: 252-260
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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