2015 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト身体運動における多様なアキレス腱の機能特性の解明
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26702026
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
石川 昌紀 大阪体育大学, 体育学部, 准教授 (20513881)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アキレス腱 / オプティックファイバー / 超音波 / 骨格筋 / ランニング / ジャンプ / フィンランド / フランス |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトの身体運動における多様なアキレス腱の機能特性の解明のため、今年度は下記の5点に関する研究実績を報告する。 (1)異なるアキレス腱特性が筋の振る舞いにおよぼす影響について異なる競技選手間で踏査した研究が原著論文と採択された。(2)アキレス腱張力測定データを基に検討したアキレス腱伸張率算出に関する研究と有限要素シミュレーションによるアキレス腱断裂の解明に関する研究が原著論文として採択された。(3)加齢に伴う筋・腱の特性変化が、ダイナミックな身体運動中のアキレス腱の弾性エネルギー利用におよぼす影響に関する研究2編が原著論文として採択された。(4)ダイナミックな身体運動中の侵襲性アキレス腱張力測定に関する研究は、被験者の追加測定を実施しデータをまとめている。講演・研究発表4件と、原著論文として現在執筆中でH28年度中に投稿する。(5)泳中の筋腱動態測定に関する研究は、測定は順調に実施で分析を進めている。H27年度中に学会発表と学術誌への投稿を予定していたが、測定データ分析・検証に時間がかかり、H28年度にずれ込んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
測定に関しては順調に進んでいるが、泳中の測定データに関して、データ分析に多少時間がかかっており論文投稿が遅れている。それ以外のプロジェクトに関しては順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画では、各プロジェクトの研究データがまとまっており、その成果発表を国内・外の学会で行っていく。そして学術誌への投稿も進めていく。 また、侵襲性のアキレス腱張力測定を用いた研究は、走行やジャンプ以外の動作の追加測定を実施していく。
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Causes of Carryover |
競泳中の筋腱動態に関する研究発表と論文作成が遅れたため、それに関わる旅費と投稿料など経費が次年度への繰り越しとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H27年度に予定していた研究発表に関する旅費とそれの分析に関わる人件費、投稿論文の印刷費として繰り越すこととした。
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