2016 Fiscal Year Annual Research Report
A practical study on the musical instrument improvement of Chinese Guzheng with traditional Japanese technology
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26704003
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| Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
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Principal Investigator |
毛 Y 東京藝術大学, 大学院音楽研究科, 研究員 (00535552)
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2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 中国古筝 / 楽器改良 / 転調 / 日本伝統技術 / DS（Double S） / ダブルS / 二列箏柱 / 峰型雲角（中間部隆起） |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度では、研究試作品の最終修正を行い、日本国内において研究成果を一般公開で「中間発表」及び「最終発表」の二回行った。さらに中国本土やアメリカ社会にも本研究成果を招聘講演や交流にて公表を行った。
中間発表では、研究代表者及び楽器製作担当の日中両国の研究協力者により本研究に関する説明と共に、既存曲目の中から古典曲及び現代創作曲の代表作を選び、従来の中国古筝にはこれまでにほぼ不可能であった「舞台における箏柱移動のみによる２分以内での短時間チューニュングで、五音音階と七音音階の曲目の連続演奏」を、本研究によって実現できた事を研究代表者自らの実演によって証明公表した。
最終発表では、研究協力者（作曲担当）と相談しクラシック作曲家の陳哲氏及び電子音楽作曲家の李英姿氏に試演曲目を依頼し、さらに研究協力者（音響担当）の協力によって、本研究の試作楽器及び本研究の予備研究の試作楽器の両方を合せた使用で、初めて研究代表者オリジナルの「劇場型コンサート」に挑戦し、よっていかにも「舞台における自在に転調が可能にしたことで中国古筝の可能性が拡大された」との本研究成果の意義及び重要性をより一層実証された。
本研究はほぼ当初の研究年次計画に沿って行い、「日本筝製造業の専門家ならではの伝統技術を最大限に活かし、中国古筝の楽器上の難点である「転調」問題を理想的に解決する」という目的を予定通り果し、音響学・楽器学・演奏実践・作曲等の学際的観点から理論的に裏付けた現実的な中国古筝の改良試作案を提示した。よって、1950年以降中国古筝界における一向に解決できなかった「調子を自在に変えられない」という楽器上の致命的な欠点を、本研究成果によって初めてその実行性のある解決案が提出され、古筝の演奏の可能性を拡大することに寄与できた。また、今後日本伝統技術のものづくりの国際化と箏製造業の活性化に繋ぐことも充分に期待できる。
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