2014 Fiscal Year Annual Research Report
チュルク諸語北東グループ未解明言語の調査研究: 包括的記述と史的変遷の解明
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26704004
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
江畑 冬生 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (80709874)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | チュルク諸語 / サハ語 / トゥバ語 / 現地調査 / コーパス / 否定 / 派生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度には以下の研究成果が得られた. 1. 2014年8月にトゥバ語の現地調査を行い,その否定構造や補助動詞構文についての信頼度の高いデータを得ることができた.加えて現地で出版された研究資料を収集するとともに現地研究者との有益な意見交換を行った. 2. 『トゥヴァ語基礎例文1500』および Шын 紙の2012年10月から2015年1月までの記事データに基づき,トゥバ語のコーパスデータを作成した. 3. 主な研究成果には次のものがある: 国内学会での研究発表4回,国際学会での研究発表2回,学術論文2本,学術図書におけるコラム執筆,一般向けの講演2回.加えて,学際的な研究グループである「日本シベリア学会」設立準備に携わり,幹事に就任した. 4. 平成26年度末時点において投稿中の英語論文が2本ある.平成27年度中に刊行が予定されている英語論文が3本ある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1. 研究課題の当初計画に基づき,トゥバ語の現地調査を遂行するとともに,トゥバ語のコーパス資料を作成することができた. 2. 研究成果として,国内学会での研究発表4回,国際学会での研究発表2回を行い,2本の学術論文を出版した.さらに学術図書におけるコラム執筆を行った. 3. アウトリーチ活動の一環として,7月には新潟大学において「言語で巡るシベリアの旅 - 北方の人々のことばと暮らし」と題する講演会を行った.12月には新潟大学ときめいとにおいて「人間言語の仕組みと働きについて客観的に捉える」と題する一般向け講演を行った. 4. 年度末時点において投稿中の英語論文が2本ある.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の2年間の研究期間においても,基本的には当初計画に基づき研究課題を遂行していく.ただし,現地調査については,現地情勢やフライトスケジュールの急な変更なども見据えながら柔軟に対応し,場合によっては日程や訪問先都市を変更する.
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Research Products
(8 results)