2016 Fiscal Year Annual Research Report
Neural Mechanism of Risk Preference by Cigarette Smoking
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26705001
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Research Institution | Keiai University |
Principal Investigator |
米田 紘康 敬愛大学, 経済学部, 講師 (90709312)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 神経経済学 / 行動経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
多くの先進国では、死因の多くが生活習慣に関連している。実際に日本の場合、三大死因は悪性新生物(がん)、心疾患、そして脳血管疾患である。これらは全て喫煙と肥満が関連している。5位から7位の不慮の事故、老衰、自殺を除くと、8位腎不全、9位肝疾患、10位慢性閉塞性肺疾患はそれぞれ糖尿病、飲酒、喫煙が原因と考えられている。これら生活習慣病は医療費の31.9%、死因の55.7%を占めており、もはや財政的にも健康的にも看過できない水準である。特に日本人は30-40歳代の喫煙率は高く、日本人の全死亡のうち20.1%は喫煙に関連している。
喫煙や飲酒が過度に進むと嗜癖(addiction)となり、やめたくてもやめられない状況となる。伝統的な経済学は、この状況をGery Beckerが提唱した合理的アディクションモデルで説明しようとした。つまり、消費者は将来に健康を害する不効用を生み出すことをわかった上で、嗜癖財の消費(量)を決定していると考えるモデルである。その結果、時間選好率が高い消費者やリスク回避度が低い消費者がアディクションにはまることになる。
本年度は、衝動性メカニズムに関わるメカニズムをSociety for Neuroeconomicsにてポスター報告した。報告では長期的な視点に立って意思決定する場合は背外側前頭前野(DLPFC)や内側眼窩前頭皮質(mOFC)の活性化が見られた。一方、短期的な視点に立った衝動的な振る舞いをするときにはそれらの領域の活動がほとんど見られなかった。これらの結果を踏まえて、論文としてまとめていく。また、行動経済学から神経経済学への発展の流れや今後の展開について本研究結果の内容も含めて講演(招待)をおこなった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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