2017 Fiscal Year Annual Research Report
Proposal of Quantitative Text Analysis Method for Social Researchers and Development of Required Software
Project/Area Number |
26705006
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
樋口 耕一 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (00452384)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 社会調査法 / 質的研究 / 内容分析 / テキストマイニング / 計量テキスト分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
社会調査が扱うデータは量的データと質的データの2つに大別されるが、このうち質的データの分析方法には、確立されていない不明確な部分も多い。そこで、質的データの中でも特にテキスト型のデータに注目して、分析方法の提案と確立を目指して以下の研究を実施した。 1 分析方法の提案&分析用ソフトウェアの開発 テキスト型データを計量的に分析しようとする際に障害となりうる主要な問題の1つは、同じ言葉であっても使われる場所によって意味が変わることである。この問題があるので、テキストデータから機械的に言葉を切り出して分析することには、一定の限界があると考えられてきた。この問題について本研究では下記2方向からの対処を行った。第一に、自動的に切り出された言葉について、もとの文脈を人間が確認しやすいよう工夫を加えた。たとえば抽出語リストであれ、対応分析のような多変量解析であれ、分析結果中の言葉をクリックするだけで、文脈の一覧表示(KWICコンコーダンス)を実行するようにした。第二に、言葉の意味が変化した場合には、一緒に出現する語(共起語)も変化しがちである。そこで、共起語の変化を描くことを通じて、意味の変化を可視化する分析が役立つことを示した。こうした分析の例を『産業社会論集』53巻1号に投稿した。 2 応用に適したデータと研究領域の探索 KH Coderを最初に公開したのは2001年で、これを利用した研究2,000件に達している。よって現在は、ただ利用件数を増やすのではなく、KH Coderがいっそう上手く利用され、優れた応用研究が生み出されることを企図しての努力が重要な段階にある。そこで、既存の応用研究を概観的に整理することを通じて、どのようにKH Coderを利用すれば学術的意義のある発見につながりやすいのかという検討を行った。この成果は『社会学評論』68巻3号に特集論文として掲載された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Book] 社会学の力2017
Author(s)
友枝敏雄、浜日出夫、山田真茂留(樋口耕一)
Total Pages
301
Publisher
有斐閣
ISBN
464117430X
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