2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Digital Nanochannels for Single Cell Omics
Project/Area Number |
26706010
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
許 岩 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90593898)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | デジタル化ナノチャネル / 単一細胞オミクス / 細胞計測 / ハイスループット計測 / Nano-in-Nano集積化 / ナノ流体デバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、代表者がこれまで培ってきたナノチャネル技術と1分子計測技術に基づいて、単一細胞内のすべての生体分子を1分子単位かつハイスループットで計測することが可能な技術としてデジタル化ナノチャネル(DN)を提案するとともに、これに基づく全く新しい細胞計測技術の確立である。 平成28年度は、DNのコンセプトの実現にあたり存在するいくつかの課題に取り組んだ。まずは、実験の効率化と検出精度の向上を目的として、1分子検出におけるダブルカウントや、その逆のカウント漏れを防ぐため、検出画面のサイズに基づいてDNの分子検出区域を区画し、さらに工夫した矢印を設計するなど、チップの構造的な改良を加え、観察しやすく、カウント精度を向上させたDNチップを作り出すことができた。そして、1分子検出率をさらに向上させるため、DN内の流体が静止できるような疎水性ゲーティングの構築を試した。一般的なナノチャネル内に作成した疎水性ゲーティングの性能を評価したところ、DNチップ内でも流体の制御ができると十分に期待される結果が得られた。また、1分子検出精度を向上させるため、昨年度に設計、合成したMPC-Siを用いてDNにおけるタンパク質非特異吸着の抑制効果について評価したところ、MPC-SiコーティングはDN内で優れたタンパク質非特異吸着能力を有することが示された。これらの取り組みによりDNの1分子検出の能力が向上させた。以上を踏まえ、DN技術は全く新しい細胞計測技術として更なる展開を大変期待できると考えられる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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