2016 Fiscal Year Annual Research Report
Configuration study of g-orbital valence nucleons in neutron-deficient nuclei with nuclear laser spectroscopy in superfluid helium
Project/Area Number |
26707012
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
古川 武 首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (30435680)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 実験核物理 / レーザー核分光 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、高い軌道角運動量に起因した最外殻g9/2軌道の支配的な配位状態を利用して、陽子過剰かつ陽子数と中性子数が等しいN=Z=50近傍核のg9/2軌道核子一粒子状態からその核構造を議論すべく、申請者独自の超流動ヘリウム中に閉じ込めて行うレーザー核分光法の開発を進めている。 研究最終年度である平成28年度は、昨年度までに開発した低収量RI原子用レーザー誘起蛍光検出器系を用いて、実際に高速の85Rbイオンビームを用いた実験を行った。理化学研究所仁科加速器研究センターにおいて生成した85Rbビームを超流動ヘリウム中に打ち込み、停止・中性化した85Rb原子に対してレーザー核分光を行い、既存の蛍光検出器系に比べて約60倍という高いS/N比でのレーザー誘起蛍光測定を実現した。イオンビームを用いたオンライン実験でのアライメント最適化などいくつか課題が残るものの、申請者らが目指す100pps以下の低収量RI原子に対する測定の可能性を実証する結果と言える。 本年度の当初計画ではより高い光検出効率を有するハイブリッドアバランシュ光半導体検出器の導入を予定していたが、調査の結果、既存の装置には冷却機構がないためダークカウント率が高く、本研究への導入は効果的でないと判断した。そこで、来る低収量短寿命Ag同位体を用いた実験に向けて、Ag原子が放出するレーザー誘起蛍光の波長に最適化した分光器の回折格子を新たに準備した。さらに、より高いS/N比の実現を目指して、現在用いている分光器に干渉フィルターを組み合わせた蛍光検出器系の検討も行った。 本研究を礎として、近く研究の最終目標である低収量短寿命Ag同位体を用いたレーザー核分光実験を完遂する予定である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)