2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26708020
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
鵜澤 尊規 国立研究開発法人理化学研究所, 伊藤ナノ医工学研究室, 専任研究員 (60554376)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アプタマー / エネルギー移動 / 電子移動 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞内に数コピーしか存在しないmRNAを観測する手法として、特定のRNA配列が存在する場合に蛍光が増幅されるシステムの構築を目指した。既に得られているルテニウム(II)トリスビピリジン錯体に結合するRNAアプタマーを利用して、ルテニウム錯体の細胞内への取り込みの観察を行ったもののアプタマーの有無で細胞内の蛍光分布に優位な差は得られなかった。そこで、RNAアプタマーとルテニウム(II)トリスビピリジン錯体の結合状態について詳細に調べることとした。具体的には、好気下と嫌気下の条件下での、ルテニウム錯体の光励起状態の寿命を測定した。その結果、好気下においてはルテニウム錯体にRNAアプタマーが結合することでルテニウム錯体の励起状態の寿命が4倍の伸びること、その一方でアプタマー結合時の励起状態の寿命は酸素濃度に依存しないことが明らかとなった。これは、ルテニウム錯体の励起状態から酸素へのエネルギー移動がアプタマーの結合によって抑制されることを示している。一方で、メチルビオロゲンを使った二分子間の消光速度を調べた結果からは、ルテニウム錯体からの電子移動はアプタマーの存在によって抑制されないことが分かった。このことから、アプタマーはルテニウム錯体の励起状態のエネルギーをエネルギー移動ではなく電子移動に使うように仕分けていると考えられた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)