2017 Fiscal Year Annual Research Report
Microtubule generation independent of centrosomes
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26711012
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
五島 剛太 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (20447840)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 微小管 / オーグミン |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年にヒメツリガネゴケ細胞質内で偶発的に微小管が生まれる様子の撮影に成功した(Nakaoka et al. Plant Cell. 2015)。約8割のケースでは、微小管重合核形成因子であるγチューブリンの局在化が認められたことから、γチューブリンに依存した微小管生成であることが強く示唆されたが、残りの2割のケースでは局在が認められず、γチューブリンに依存しない新規の微小管生成機構が存在することが示唆された。今年度、この未知の機構の解明に向けた実験を進め、以下の結果を得た。 ・従来の細胞調整法では生きた細胞を顕微鏡視野に入れることが容易ではなかったが、微細流路を持つ細胞観察用の容器であるマイクロデバイス内での観察法を導入し、微小管生成イベントの検出頻度を飛躍的に高めることに成功した。具体的には、マイクロデバイス内では細胞は高い生存率を保ったままであり、かつ、従来法と同様の微小管動態が観察された(観察には斜光照明蛍光顕微鏡を用いた)。 ・γチューブリンに代わる因子の候補として微小管結合因子(モーターを含む)を予想した。これらの因子をRNA干渉法や遺伝子ノックアウトで機能阻害し、微小管の量を観察したところ、有力候補として動物でも保存された因子をひとつ得た。この因子のノックダウンにより、細胞内の微小管が劇的に減少した。 以上、植物での中心体に依存しない微小管生成機構について、新たな知見をもたらすことを期待させる基盤を確立した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)