2014 Fiscal Year Annual Research Report
アカパンカビ子嚢胞子が山火事で目覚める分子機構の解明とその応用
Project/Area Number |
26712029
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
本田 信治 福井大学, テニュアトラック推進本部, 助教 (90632167)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | アカパンカビ / 子嚢胞子 / 熱 |
Outline of Annual Research Achievements |
アカパンカビは、自然界では山火事が発生し、生物が絶滅した後に大量繁殖する。この現象は28種類あるアカパンカビの形態の中で子嚢胞子 (Ascospore) が、熱によって休眠状態が解除されるからである。そこで、この特殊能力の分子機構の解明を目指して、申請計画に従い、アカパンカビKOライブラリーを用いた網羅的スクリーニングを遂行した。そして、一連の遺伝子群の同定に成功した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り実験を遂行し、休眠維持遺伝子等の同定に成功しているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
得られた候補遺伝子の機能を調べるために、開発した糸状菌の蛋白質を自由自在にタグ化する方法 (Honda & Selker, Genetics, 2009) を用いて、GFP融合蛋白質として可視化させ、熱処理前、中、後における挙動を調べる。また、更なる網羅的スクリーニングにより、子嚢胞子の発芽に必要不可欠な蛋白質の同定を行う。
|
Causes of Carryover |
平成28、29年度において、本研究体制を維持するのに必要な費用を確保するために、次年度使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の研究計画に従う。
|
Research Products
(4 results)