2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of nano medicine for anti-bladder cancer based on human immunology
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26713002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中村 孝司 北海道大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (20604458)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 膀胱がん / リポソーム / ナノ粒子 / BCG / がん免疫療法 / 網羅的遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度も、引き続きBCG-CWS搭載ナノ粒子とBCG生菌が誘導する免疫反応を比較することで、抗膀胱がん免疫誘導の分子メカニズムの解明を行うとともにBCG-CWS搭載ナノ粒子の機能を向上させるための因子の探索を行った。BCG-CWS搭載ナノ粒子もしくはBCG生菌をマウス膀胱がん細胞およびマウス脾臓細胞に作用させ、各時間におけるサイトカインのmRNAレベルを評価した結果、BCG生菌に特有なサイトカインプロファイルを見出すことに成功した。 また、Nano-BCGの構築のための技術開発として、ナノ粒子の尿中での安定性向上を試みた。モデルとしてカチオン性リポソームを用いて、PEG化脂質を導入することによるヒト尿中でのリポソームの安定性を評価した。PEG化脂質を導入することでカチオン性リポソームのヒト尿中での安定性は大きく向上し、その効果はPEG化脂質の脂質構造や修飾密度によって変化することを明らかとし、国際誌に発表した。この成果をもとに、BCG-CWS搭載ナノ粒子へとPEG化脂質を導入し、ヒト尿中での安定性が大きく向上した。さらに興味深いことに、PEG化脂質の導入は膀胱がん細胞への取込み効率と均一性を改善した。一方で、昨年度の開発したsiRNA搭載ナノ粒子技術をヒト免疫細胞株へと応用し、標的遺伝子のノックダウン効果を評価した。実験に使用したJurkat、THP-1、KG-1、NK92細胞は、市販試薬では十分な遺伝子ノックダウンが得られなかったが、我々のsiRNA搭載ナノ粒子は70-90%という高い効率で標的遺伝子をノックダウンすることに成功した。本成果は国際誌に発表済である。 現在は、サイトカインプロファイルの解析結果に基づき、BCG生菌のがん免疫誘導に関する成分を同定し、Nano-BCGの設計・構築を行っている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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