2015 Fiscal Year Annual Research Report
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26713010
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西川 恵三 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (30516290)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 異所性骨化 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 転写制御 / iPSC / エピジェネティクス / 細胞分化 / コンディショナルノックアウト |
Outline of Annual Research Achievements |
関節の骨化を呈する異所性骨化症は、運動障害を招く重篤な疾患である。現在、異所性骨化症の治療は、高いリスクを伴う外科手術のみであり、新たな治療法の開発が焦眉の急である。本研究では、石灰化にかかわる骨芽細胞様線維芽細胞や骨破壊を担う破骨細胞に対する新たな創薬標的の同定を試みるとともに、人工多能性幹細胞(iPS細胞)によるアプローチを併用することで、異所性骨化部位で骨吸収と骨形成を創薬と細胞療法によって操作する新たな方法論の確立を目的とする。これによって、骨吸収と骨形成を標的とした二相性の治療を効果的に実施することで、革新的な異所性骨化症の治療手段として確立することを目標に掲げる。 本年度では、異所性の骨破壊を誘導する真珠種性骨破壊モデルの確立に成功した(MCB2016)。さらに、昨年度に同定した破骨細胞の分化制御を可能にする新たな候補治療薬を用いた治療実験にも取り組み、当該モデルマウスの治療に有用である予備的知見を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新たな異所性骨破壊モデルマウスの作出に成功した。さらに、当該マウスと従来の異所性骨化モデルOPLLマウスの治療実験に進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に新たな創薬標的として同定したDnmt3aの活性を調節する新規化合物の探索に取り組むことで、異所性骨破壊並びに異所性骨化の治療手段としての有用性を明らかにする。
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Causes of Carryover |
病態モデルの準備に時間を要したため、治療実験に要する費用(基金)の一部を平成28年度に繰り越す。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現在、研究がおおむね順調に進行しているために、本年度に繰り越し分の執行を行う予定である。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Intercellular communication between keratinocytes and fibroblasts induces local osteoclast differentiation: a mechanism underlying cholesteatoma-induced bone destruction.2016
Author(s)
Iwamoto Y, Nishikawa K, Imai R, Furuya M, Uenaka M, Ohta Y, Morihana T, Itoi-Ochi S, Penninger JM, Katayama I, Inohara H and Ishii M
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Journal Title
Molecular and Cellular Biology
Volume: inpress
Pages: inpress
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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