2015 Fiscal Year Annual Research Report
精神疾患における神経グリア相関異常を解明するための再生医学技術を用いた橋渡し研究
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26713039
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
加藤 隆弘 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 特任准教授 (70546465)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ミクログリア / 精神疾患 / 再生医学 / 誘導ニューロン / 誘導ミクログリア / 統合失調症 / 気分障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題において、ヒト体細胞由来の誘導ニューロン・誘導ミクログリア様細胞を用いた新しいトランスレーショナル研究を推進してきた。ヒト末梢血から二種類のサイトカイン導入により2週間でミクログリア様細胞を作製する技術(iMG細胞作製技術)を我々の研究室では開発しており(2015年1月 国際特許出願済)、今年度は、この技術により、精神疾患のミクログリア仮説解明のための研究を進めており、興味深い予備的知見を得ている。来年度以降に論文化するなどして結果を公開してゆく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
iMG技術を用いたトランスレーショナル研究において、すでに、幾つかの精神疾患患者にて興味深い知見を得ているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に見出した予備的知見を検証すべく、解析する症例数を増やしてゆく予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年度は、iMG細胞実験を中心に行っており、iN実験に関する経費を当初予想していたほどには使用しなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は、iN実験も加速度的に進めるために、前年度に繰り越した分を使用する予定である。
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Research Products
(3 results)