2014 Fiscal Year Research-status Report
不合理なユーザの振舞いがもたらす合理的な受付制御方式の研究
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26730053
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
宮田 純子 神奈川大学, 工学部, 助手 (90633909)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 受付制御 / 品質制御 / トラヒック理論 / ユーザの振る舞い |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,スマートフォンやタブレット端末の爆発的な普及により,有限なネットワーク資源を有効活用するため,通信を適切に受付判断する受付制御技術の重要制はますます高まってきている.一方,これまで情報通信におけるシステム構築は,ユーザの合理性を基本に設計されてきた.しかし,実際のユーザの合理性は限定されており,このようなユーザの合理性を仮定したシステムでは,有限な通信資源を有効活用することができないため,ユーザの不合理的な要素も考慮した新たなシステム設計する必要がある.そこで,本研究では,このようなユーザの限定的な合理性を考慮するという新たな観点による受付制御方式を期間内に実現させることを目的とする.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
限定合理的なユーザの受付制御を実現する前段階として,ユーザ同士が協力する行動をとる場合について受付制御を実現させた.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究課題として,ユーザの中に限定合理的なユーザが存在する受付制御を実現させるために,ゲーム理論を用いて受付制御の解析を行う予定である.
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Causes of Carryover |
今年度は,限定合理的なユーザの行動を考慮した受付制御を実現する前段階として,ユーザの協力行動を考慮した受付制御の理論的枠組みを完成させた.そのため,本来,確率進化ゲーム理論モデルにおける数値解析に必要であった高速演算サーバは,26年度は利用しなかった.したがって,次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
高速演算サーバを購入予定である.
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Research Products
(8 results)