2015 Fiscal Year Research-status Report
自動車運転支援のための運転者の認知状態推定に関する研究
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26730098
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| Research Institution | Chukyo University |
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Principal Investigator |
道満 恵介 中京大学, 工学部, 講師 (90645748)
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2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 視認性推定手法の開発 / 実験用データセットの構築 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は，「研究の目的」および「研究実施計画」に記載した達成項目１，３，４についてそれぞれ検討を行った．具体的には，達成項目１）複雑なシーンコンテキストにおける物体の視認性推定手法，達成項目３）運転者の視覚的注意状況に基づく認知状態推定モデル，達成項目４）認知状態推定モデルの個人適応化手法をそれぞれ検討し，被験者実験を通じてその有効性を調査した．
達成項目１）について，前年度に引き続き，複数の物体が混在するシーンにおける視対象の視認性および種々の画像特徴の検討を行った．また，ステレオカメラを用いて自動車運転時の前方映像を撮影し，そこからシーンの3次元的な情報を抽出する枠組みを検討した．現時点では，様々な交通シーンにおいて映像を撮影し，その特徴を分析している段階である．達成項目３）について，車載カメラ映像に対する自動車運転者の視線を解析するため，自動車運転時を想定した実験室環境において被験者に車載カメラ映像を提示し，その際の視線を計測・分析した．現在までの分析において，運転者の運転経験によって注視傾向が異なることが示唆されているが，今後より大規模な分析が必要であると考えている，達成項目４）について，運転者の視野特性を考慮した視認性推定手法を検討した．具体的には中心視と周辺視で視認性推定のモデルを切り替える枠組みを検討した．また，その有効性を被験者実験を通じて明らかにした．なお，この研究成果を学術論文として発表した．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では，「研究の目的」に記載した達成事項３の達成を目標としていた．しかし，前年度の報告でも述べたように，達成事項１および２に関する研究に遅れが発生しており，その影響もあり研究計画がずれ込んでいる状況である．また，達成事項３に取り組むに際して，実験機器の構成が複雑になり車載実験に経験やノウハウが必要であることなども影響している．ただし，達成事項４については研究計画から前倒しで取り組むことができた．
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| Strategy for Future Research Activity |
「研究実績の概要」および「現在までの進捗状況」に記載した通り，達成事項１～３については未達成のままであるため，次年度も引き続き調査を進める予定である．また，本研究全体の成果を取りまとめて論文誌等で発表したいと考えている．
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| Causes of Carryover |
2015年6月に韓国で開催された国際会議IEEE Intelligent Vehicles Symposium 2015に参加予定であったが，同時期に流行した伝染病（MARS）のために渡航を中止したことが影響している．また，「現在までの達成度」で述べたように，当初の研究計画からずれて進んでいることも影響している．
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
必要に応じて国内シンポジウムまたは国際会議に参加するため，また，実験をより円滑に進めるための実験用機器を導入するため等に使用する．
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