2014 Fiscal Year Research-status Report
複数の自律移動デジタルテーブルの連携による快適な協調作業空間の動的生成
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26730101
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高嶋 和毅 東北大学, 電気通信研究所, 助教 (60533461)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ヒューマンロボットインタラクション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,複数の自律型デジタルテーブルを連携して作業空間内を自走させ,センサ等で認識される作業状態などに応じてテーブル配置を動的に変化させることで,ユーザにとって快適な協調作業空間を柔軟に生成するシステムを構築する.これに向けて,本年度では以下のような実績を得た. 1)周囲の空間を認識可能な自律型デジタルテーブルを開発し,その移動制御アルゴリズムを技術検証しその性能を確認した.自走可能なデジタルテーブルは研究開発向けにも利用可能な掃除ロボットRoombaを用い,汎用的な利用を想定した低コスト設計としたが,充分な精度と速度および安全性を持っていることを確認している. 2)テーブルの移動と連動した視聴覚デジタルコンテンツの利用方法を実装し,ユーザスタディにより検証した.その結果,実装した移動と連動したデジタルコンテンツ技術は極めて効果的であり,ユーザの驚きといったロボットによる自律移動の負の側面を軽減できることが分かった. 3)複数の自律型テーブルによる快適な会話空間の動的生成システムを構築し,ある協調作業シナリオに基づいたユーザスタディを実施してその効果を検証した.その結果,一部課題は残るものの,研究計画全体で提案しているコンセプトを支持するデータを確認することができた.具体的には,一台の自走式デジタルテーブルの利用より,二台を連携させて自律移動させる場合にその効果がより大きくなること等が分かった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
複数の自走式デジタルテーブルの製作およびそれらを用いた実験も完了した. また,それらについて査読付き国際会議での発表および査読付き国際会議での採択まで得ている.
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Strategy for Future Research Activity |
より多くの自走式デジタルテーブルを製作し,reconfigurableな作業空間システムの構築を目指す.
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Causes of Carryover |
今年度計画していた物品,消耗品購入などが全て終了したため,次年度の計画に充填するほうが二年計画が円滑に進むと考えたため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新たに製作する自走式デジタルテーブル用の消耗品を購入予定
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