2016 Fiscal Year Research-status Report
スパース辞書学習による信号の構造を利用した柔軟な多次元信号処理
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26730130
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
兼村 厚範 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 人間情報研究部門, 研究員 (50580297)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 辞書学習 / スパース性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、辞書学習の枠組みにスパース構造正則化を導入することにより、脳機能信号解析における新規な手法を提案することである。辞書学習とは、信号を表現する基底をデータ適応的に生成する方法論である。辞書学習は、基底に直交性ではなくスパース性を仮定することで、信号を効率よくかつ柔軟に表現できる。辞書学習による脳活動信号の処理は、ますます実世界応用に近づきつつある当該分野を発展させ、周辺分野に影響を及ぼす可能性を持つ。本年度は、ディープラーニング(深層学習)を用いた脳波信号の識別、脳波の欠測補完、辞書学習によるNIRSデータの時空間解析、スパース性を用いた遷移行列推定法の高度化、画像信号処理の衛星姿勢決定への応用、スパースモデリングによる代表点抽出法の改善、深層学習とスパース性の統合利用、バイナリニューラルネットワークの性能探索などの課題に取り組んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
スパース性を用いた信号処理について基礎および応用についての進展があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
より高度な信号処理の実現に向けて研究を推進する。
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Causes of Carryover |
これまでに明らかになった知見を統合し、より高度な信号処理を実現するため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
成果発表などの費用に使用する。
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Research Products
(15 results)