2015 Fiscal Year Research-status Report
相互利用可能な低コスト高精度測位処理Webサービスの開発
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26730156
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
吉田 大介 大阪市立大学, 大学院創造都市研究科, 准教授 (00555344)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | GNSS / Webサービス / PPP / クラウドコンピューティング / WebAPI / オープンソース |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度の実績として,1.精密単独測位(PPP) の開発(MATLAB版)を行い,ほぼ完了した.また,その精度検証を行い,現在も改良を進めている.2.小型端末でもGNSSデータロギングが行えるよう,Raspberry Piで動作するデータロギング機能を開発した.これにより,数千円で購入可能な安価で小型の端末で,データ収集が可能となった.3.複雑な測位処理Webサービスの実装手順を,コンテナ型仮想化技術(Docker)を使用し,容易に実装する方法を確立した.これにより,システム構築の時間と難易度を下げることができ,開発成果を広く普及させることが可能となる. 2015年度の予算は,主に1.の開発のため,開発用PCの購入費用や共同研究者の旅費等,そして,国内・国際学会への参加費・旅費等に使用した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
精密単独測位(PPP) の開発(MATLAB版)は順調に行われたが,WebAPIの実装にはJavaによる開発が必要であり,この点に関しては計画していた進捗状況に若干の遅れがある.ただし,2016年度に計画していた研究・開発項目として,Androidアプリケーションの開発を予定していたが,Android端末より安価な端末としてRaspberry Pi向けのデータロギング機能の開発を完了したことを考慮すると,計画はおおむね順調に進んでいると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
2016年度は,JavaによるPPPの開発を行い,国際標準規格(OGC)準拠のWPS(Web Processing Service)エンジンZOO(http://www. zoo-project.org)を使用し,WebAPIを実装する.JavaによるPPPの開発には,引き続きイタリアの共同研究者の協力を得る.また,効率的に共同研究を進めるために,コミュニケーションツールのSlackや,共同開発プラットフォームのGithubを採用した.
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Causes of Carryover |
申請段階で検討していたLEX信号対応の受信機が,現在でも非常に高価であるため,代替手段(JAXAのMADOCA,または,SPACからLEX(CMAS)データを取得し活用)により研究を進めることになったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年度の研究費は,イタリアの共同研究者との研究打ち合わせのための国外旅費(または共同研究者招へいのための費用),国内学会に参加するための国内旅費,リアルタイム精密単独測位機能の開発のための物品や消耗品費,高精度GNSS補正情報配信サービスの費用等に使用する予定である.
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