2014 Fiscal Year Research-status Report
教育研究のためのWebサービス型モデル駆動開発ツールプラットフォーム
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26730174
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
久住 憲嗣 九州大学, システムLSI研究センター, 准教授 (10380685)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | モデリング / UML / 学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では以下の3要求を満たすモデリング教育・研究のためのツールプラットフォームの開発を実施することを目標としている. R1)マス教育にも利用できるようにツールインストールの手間が最小限であること, R2)記述されたモデルの状況を教員がリアルタイムに把握できること, R3)記述されたモデルに 対するフィードバックをできる限り素早く受講生に返すこと. 本年度は計画に従い以下の研究開発を実施した: R2の一環として, 多数の受講生が記述したモデルをリアルタイムに表示し, 講師が状況を把握することができるようになった. また, 問題のあるモデルを記述している学生の発見を支援すべく, モデルの要素数や複雑度などのメトリクスを定義し, それに基づいてアラートを挙げることができるようになった. さらに, R3の一環としてモデルのアニメーション実行機構の仕様検討, 開発を実施した. 記述したモデル上で,ソースコードデバッガのように,実行の中断,再開,ステップ実行, 変数の表示をできるようになり, 受講生は早い段階でモデルの機能上の問題点を認知することができるようになると思われる. また, クラスに名前がない,関連に多重度がないといった比較的単純な受講生の記述ミスに対し て早期にフィードバックするために, よくある問題モデルのパターンを定義し, モデルルールチェックを実施し, 受講生にフィードバックを行う仕組みを開発した. また, モデルルールチェック機能については講義での実証実験を行い, 有効性の確認を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題の支援により, 課題の検討, 開発, 実装, 評価が順調に進んでいる. 特に評価においては本学の講義だけではなく他大学, 高専での講義の実施により, より効率よく進めることができている.
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Strategy for Future Research Activity |
提案・実装したツールを評価すべく引き続き講義での活用を進める. 具体的には修士1年生向けのモデルを利用した高度なソフトウェア開発自動化技術であるモデル駆動開発の教育において活用をすすめる. さらに, 本年度も協力が得られれば他大学や高専での講義を実施する.
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Causes of Carryover |
講義の実施等において必要だと思われた物品が既存のもので間に合ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
他大学、高専等での講義のための旅費等に使用する。
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