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2014 Fiscal Year Research-status Report

学生の学習到達度評価に基づいた授業改善サイクル実現のためのシステム開発

Research Project

Project/Area Number 26730177
Research InstitutionKio University

Principal Investigator

宮崎 誠  畿央大学, 教育学部, 助教 (60613065)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordseポートフォリオ / eラーニング / ルーブリック / オープンソース / FD
Outline of Annual Research Achievements

平成26年度は,調査および設計フェーズと位置づけて,国内および海外の先行事例を調査した.採用するeポートフォリオ・システムに関しては,機能追加の自由度が高く,すでに国内外での導入実績も充分あるオープンソースのeポートフォリオ・システムであるMaharaを基盤として開発することが本研究では妥当であると判断した.また,国内のMaharaのユーザーカンファレンス(MOF2014)では本研究について特別講演として登壇し,参加者の交流から今後の研究についてのルーブリックによる評価基準の重要性の指摘等の貴重な示唆を得るのと同時にオープンソースで開発することによる意義を確認した.海外の研究者らとMaharaとルーブリックによるeポートフォリオの効果的な活用について議論した.
また,開発環境として開発サーバを構築し,Maharaの最新パッケージに法政大学が公開しているルーブリックプラグインを導入し,本研究で実現する授業改善サイクルモデルの機能を確認した.結果,複数の学生のルーブリックによる自己評価を量的にレビューし,自己評価の得点が授業目標より高いか,低いかによって授業評価を行う (Check),最後に授業評価により問題となった内容や評価基準について授業改善を行う(Action)というプロセスを実現する機能が実装されていないことが明らかとなり,改修や追加が必要な機能を明確にし,併せて国内外の調査結果等を踏まえ,本研究の開発システム仕様を策定した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成26年度に予定していた海外の先行事例の調査,および開発するシステムの仕様策定までを順調に進めることができた.オープンソースとして開発していることで他大学の研究者や日本を含めたMaharaコミュニティからのフィードバックももらえる環境となってきており,開発中のプラグインについてのバグフィックスなどへの貢献ももらっている.

Strategy for Future Research Activity

平成27年度は,研究実施計画に基づき開発フェーズと位置づけ,一部平成26年度に着手し始めた実際にルーブリックによる自己評価および授業評価を実現するシステムを実験サーバ上に開発する.また,開発では,ラピッドプロトタイピングモデルを採用し,形成的評価のため小規模クラスによる実証実験を行う.
【計画3】平成26年度に一部着手し始めた,小規模クラスを想定した学生自身で学習到達度自己評価を行うためのルーブリック機能設計,学生全員の自己評価の得点に基づいて教員に授業改善ポイントを提示する授業レビュー機能設計およびプログラム開発を行う.開発については,平成26年度の外部仕様書を元に機能の実装を進めていく.プログラム部分もしくくはUI部分でUXに関わるWebデザインについては,外注することを予定している.
【計画4】小規模クラスにおけるルーブリックを作成する.授業における学習目標やディプロマ・ポリシーなどの各種達成基準だけでなく,AAC&UのVALUEルーブリック等の実績のある評価基準を参考にして作成する.
【計画5】小規模クラスにおいて実際に利用し,ラピッドプロトタイピングモデルによる開発したシステムの機能要件に基づく形成的評価を行う.プロトタイプで仕様を満たしていなければ別途開発を行うなど今年度中に対応する.また,形成的評価の際には教員だけでなく学生からのフィードバックを取り入れ,開発に役立てることを予定している.
また,本研究によるMaharaルーブリックプラグインをオープンソースとして開発したことにより,他大学でも活用の検討が始まっているため,積極的に協力していく予定である.加えて,本年度は4月にニュージーランドにて予定されているMahara Hui 2015にてMaharaコミュニティの開発コアメンバーらに本研究について報告する予定である.

Causes of Carryover

小規模クラスの適用を本学のクラスを対象としたため,サーバ証明書やドメイン取得などが初年度に必要としなくなった.

Expenditure Plan for Carryover Budget

Maharaコミュニティの開発コアメンバーらが参加するMahra Hui2015にて本研究の成果報告を行う.法政大学がオープンソースとして公開しているRubricプラグインを元に本研究の仕様に基づいた改修・機能追加といった開発を外注する.外部公開用にサーバを構築する際に初年度に設定不要としたサーバ証明書やドメイン取得などを行う.

  • Research Products

    (6 results)

All 2014 Other

All Presentation (5 results) (of which Invited: 5 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] eポートフォリオとルーブリックを活用した授業実践2014

    • Author(s)
      宮崎 誠
    • Organizer
      第17回MBI研究発表会
    • Place of Presentation
      明治薬科大学
    • Year and Date
      2014-10-25
    • Invited
  • [Presentation] ルーブリックによる学修ポートフォリオの効果的な活用について2014

    • Author(s)
      宮崎 誠
    • Organizer
      東京理科大学FD関係セミナー
    • Place of Presentation
      東京理科大学
    • Year and Date
      2014-10-20
    • Invited
  • [Presentation] Maharaとルーブリックによるeポートフォリオの効果的な活用を考える2014

    • Author(s)
      宮崎 誠
    • Organizer
      Mahara Open Forum in Hiroshima: MOF2014
    • Place of Presentation
      Mahara Open Forum in Hiroshima : MOF2014
    • Year and Date
      2014-09-27 – 2014-09-28
    • Invited
  • [Presentation] Maharaルーブリックプラグインの開発とシステム連携2014

    • Author(s)
      宮崎 誠
    • Organizer
      第9回 東京Moodle交流会
    • Place of Presentation
      法政大学
    • Year and Date
      2014-07-17
    • Invited
  • [Presentation] eポートフォリオの概要と活用事例2014

    • Author(s)
      宮崎 誠
    • Organizer
      教職員合同FD/SD研修会「ライティング/キャリア支援におけるeポートフォリオの可能性」
    • Place of Presentation
      関西大学
    • Year and Date
      2014-06-14
    • Invited
  • [Remarks] GitHub - Mahra rubric-plugin

    • URL

      https://github.com/eportfolio/rubric-plugin

URL: 

Published: 2016-06-01  

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