2016 Fiscal Year Annual Research Report
Monitoring of trace chemical components by aquatic passive sampling method, and the evaluation of the effect of environmental factors on its sampling rates
Project/Area Number |
26740015
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Research Institution | Research Institute of Environment, Agriculture and Fisheries, Osaka Prefecture |
Principal Investigator |
矢吹 芳教 地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所(環境研究部、食の安全研究部及び水, その他部局等, 主任研究員 (00360818)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 環境計測 / 農薬環境動態 / パッシブサンプリング |
Outline of Annual Research Achievements |
パッシブサンプリング(以下、PSとする)デバイスPOCISの日本で使用されている農薬に対するサンプリングレート(以下、Rsとする)を求め、Rsに与える水温の影響を室内実験で評価した。48農薬のRsは18、24および30℃で得られ、多くの農薬は水温の上昇とともにRsが上昇する傾向が見られた。 PSデバイスPOCISを用いたPS法とグラブサンプリング(以下、GSとする)法によるモニタリングを日本の河川で実施し、比較を行った。また、GS法ではのべ84農薬、PS法では98農薬を検出し、PS法ではGS法で検出した農薬について1成分(痕跡程度は検出できた)を除き全て定量できた。GS法で検出されなかった延べ15農薬を検出できた。調査期間中にPS法とGS法の両方で検出された農薬について、それぞれの平均濃度を比較したところ、両者の間には概ね1:1の良好な関係がみられた。このことから、環境中で想定される農薬濃度変動にかかわらず、PS法が十分に現地での平均濃度の算出に有効であることが推察され、河川中の農薬などの化学物質の一時的な流出を含めた一定期間中の平均濃度を算出する方法としてPS法が活用できることが示唆された。
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