2016 Fiscal Year Annual Research Report
The suggestion and assessment of teacher training program about consumer culture and consumer problem with children
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26750010
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
奥谷 めぐみ 福岡教育大学, 教育学部, 講師 (20636162)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 消費者教育 / 消費文化 / 教員研修 / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度には、昨年度から継続して研修の実践と評価、インタビュー調査及びこれまでの研究成果の報告に取り組んだ。開発した研修の内容を、免許更新講習において実践し、教師のアンケート調査を実施した。研修後のアンケートから、若年者のメディア利用、消費文化との接触実態について理解を深めることができた。今後、継続的な課題として具体的な授業や生徒指導において反映された成果を検討する必要性がある。 今年度回収予定の評価件数を収集することができなかったが、アンケートを自由記述式に変更し、教師のニーズや、課題点を把握することができた。その結果、子どものメディア利用について情報モラルの面からいじめや炎上、出会い系の利用などは認識していたが消費者教育としては認識されていなかったこと、特別支援の子どもたちにとってもメディア利用に関する指導は喫緊の課題であること、現場でメディアに関する消費者教育が実践できる体験的な教材がないことなどの課題が明らかになった。今後これらの支援について検討し、研究の範囲を広げていく必要性がある。 また、昨年度実施した大学生による研修プログラムの評価について日本消費者教育学会全国大会で報告した。メディア利用と消費文化に関する理解度でクラスター分析を行い、3グループに分け、アンケートの結果について傾向を明らかにした。特にデジタルコンテンツの契約のタイミング、課金の仕組みについて日々メディアを積極的に利用しているグループと、そうでないグループについて理解度に差が見られた。メディアや消費文化になじみの薄い教師に対して、電子商取引に関する法的な対応や、具体的なトラブルの事例、子どもの身の回りにある射幸性の高いサービスの仕組みを映像や図式で示す必要性があることを示した。
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[Book] 消費者教育学の地平 第7章教科教育学-子どもの生活実態から見る学校消費者教育の役割2017
Author(s)
西村隆男編著,神山久美,奥谷めぐみ,松葉口玲子,阿部信太郎,橋長真紀子,鎌田浩子,岩本諭,柿野成美,小野由美子,石橋愛架
Total Pages
355
Publisher
慶應義塾大学出版会