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2014 Fiscal Year Research-status Report

味数値データと食品順位化アルゴリズムを組み合わせた味の質視覚化アルゴリズムの研究

Research Project

Project/Area Number 26750032
Research InstitutionKurume Institute of Technology

Principal Investigator

江藤 信一  久留米工業大学, 工学部, 准教授 (80380591)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywords食嗜好性 / アルゴリズム / 味覚センサ
Outline of Annual Research Achievements

消費者の食品に対する味の嗜好性・ニーズを視覚化することを目指し、本研究では、味覚センサによって測定された味数値データと食品の好みの順位化アルゴリズムを組み合わせた、消費者が好みの味の食品として判断している「味の質」を視覚化することのできるアルゴリズムの提案および具現化を行なう。本アルゴリズムは、消費者が好みの味を持つ食品を選択することによって、結果的にその食品の持つなにかしらの「味の質」に着目している結果を出力することのできるものとなる。これによって、定量的な味数値データに基づいた味の質と主観的な評価である好みの食品が融合され、新たな食品評価ツールとして、さらには味の嗜好性の客観化ツールとして食品関連企業にて用いることができる。本研究では味覚センサによって測定された味数値データと食品の好みの順位化アルゴリズムの提案および具現化を行なった。消費者が好みの味を持つ食品を選択することによって、その食品の「味の質」から着目している味を視覚化することのできるアルゴリズムを提案、構築するものである。
平成26年度は、「1.味の質視覚化アルゴリズムの具現化」、「2.二つのプログラムを組み合わせたアルゴリズムの実現」、「3.エリア限定した味の質視覚化アルゴリズムの実証実験」の3つを行なった。本年度の研究が順調に進むことによって、市販の緑茶飲料のCM等で使われたフレーズ、ペットボトルのイラストなどのパッケージによって造られたイメージで判断された好みの味の市販緑茶を見つけることができる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

交付申請書で提案している平成26年度の研究実施計画で挙げた3つの項目「1.味の質視覚化アルゴリズムの具現化」、「2.二つのプログラムを組み合わせたアルゴリズムの実現」、「3.エリア限定した味の質視覚化アルゴリズムの実証実験」をおおむね実施することでき、結果として実証実験より得られたデータ収集まで行なうことができた。
1についてはVisual Basic Editorを用いてプログラム化を実現した。2については、これまでの研究で提案した好みの味の順位化アルゴリズムを前述の新規アルゴリズムを組み合わせ、消費者が提示された食品製品のうち、好みの味をもつ食品を選んでいくことによって、好みの食品の順位化が行われ、さらに味覚センサによって得られた味数値データを参照することによって、12種類の味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の5基本味と渋味、苦味雑味など)からどの味の質を基準に好みの味を選択しているかを導き出すプログラムとして構築した。そして、3では久留米工業大学構内にて、一般消費者(学生を含む)を対象に合計200名近くのパネルに対して実証実験を行ない、集計することに成功した。
今回、市販の緑茶飲料を用いて実証実験を行なうことによって、CM等で使われたフレーズ、ペットボトルのイラストなどのパッケージによって造られたイメージで判断された好みの味の市販緑茶を見つけることができた。
アルゴリズムを具現化したプログラムの構築・実装、味数値データの組込みを行ない、実証実験に対応できるものとなった。
このアルゴリズムは、パネルが思う「好みの味」を持つ食品を2者択一によって選択することで、好みの味の食品の順位化だけでなく、その順位から導き出されるどの「味質」のどの程度の「強度」が好みか、が視覚化できるものとして実証された。

Strategy for Future Research Activity

2年の研究期間のうち1年目が経過し、前述のとおり、概ね予定通りに進展している。これを計画通りに遂行するために平成26年度同様、予算執行を含めた研究推進が必要である。
平成27年度の研究実施の先行研究として、前述のアルゴリズムのAndroid化を行なったが、DBとの兼ね合い、パネルごとのデータの収集・蓄積において、上手くいかない部分が見えている。これについてはAndroid化を推し進めるか、HTMLを使ったWebブラウザを駆使したものに変更するかを早い段階で検討する必要があると考える。
上記の検討を進め、実装化を行ない、平成27年度の実証実験を取りかかる予定である。

Causes of Carryover

平成26年度に購入予定であったディスクトップPCをノートPCに変更したことで、購入価格を抑えることができた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成27年度では平成26年度に購入したノートPCと同等の性能を持つPCを購入し、実証実験をよりスムーズに行なえる環境を構築する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Acknowledgement Compliant: 1 results)

  • [Journal Article] 味の嗜好性評価結果と好みの味順位化アルゴリズムの順位結果との関係性の検証2014

    • Author(s)
      江藤 信一
    • Journal Title

      久留米工業大学研究報告

      Volume: 37 Pages: 55-60

    • Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant

URL: 

Published: 2016-06-01  

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