2015 Fiscal Year Research-status Report
食行動の基本原理の解明:単一味覚ニューロン標識法による大脳皮質味覚マッピング
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26750043
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
岩井 治樹 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30452949)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 味覚 / 視床 / 神経回路 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、食行動の基本原理を解明するため、その基盤となる精密な脳内の味覚地図を単一味覚ニューロンの解析を通して作成することを目標としている。平成27年度は、「視床味覚野における塩味受容性の単一味覚ニューロンの同定および可視化」を行った。
○「視床味覚野における塩味受容性の単一味覚ニューロンの同定および可視化」:前年度トレーサーを用いて形態学的に同定した視床味覚野 (parvicellular part of the posteromedial ventral thalamic nucleus) および視床味覚関連部位 (oval paracentral thalamic nucleus、parafascicular thalamic nucleus、central medial thalamic nucleus、retroreuniens area) において、juxta cellular 法を用いて単一の味覚ニューロンを同定した後、その全体像を可視化することを目的とした。視床味覚野にトレーサーを充填したガラス電極を刺入した後、舌を塩味刺激し、塩味受容性の味覚ニューロンを特定、トレーサーを注入した。その結果、塩味受容性の味覚ニューロンの軸索は、線条体腹側部に側枝を伸ばしながら島皮質に至り、そこで軸索終末を多数分配していた。塩味以外の味質 (甘味、酸味、苦味等) に関しては現在研究を進行させている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、全ての味質に対して、ニューロンの再構築像の作製および軸索が分布する大脳皮質領域の解析を進める予定であったが、未だ塩味受容性の単一味覚ニューロンの同定および可視化を行っている状況にあるので、研究の進行としてはやや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策としては、塩味以外の味質 (甘味、酸味、苦味等) に応答する単一味覚ニューロンを同定および可視化を進めるとともに、これらの可視化像をもとに、大脳皮質における軸索分布の解析を行う。
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Research Products
(14 results)