2014 Fiscal Year Research-status Report
食品と花粉飛散量の組み合わせによるアレルギー症状の増強因子に関する研究
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26750048
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
前屋敷 明江 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90639345)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 食品 / 食物 / アレルギー症状 / 花粉飛散 / 市販後調査 / インターネットアンケート調査 / 健康調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、過去の研究「インターネットを利用した日々の健康調査」によって取得されていた4年間(各年約4か月間)の関西、関東地区(各地域、各年、約4000世帯、約12,000名)の健康調査データを用い、データクレンジングから、別のデータとの統合作業を行い、本研究の目的を達成するための分析データを新たに作成し、検討を行っていく研究となっている。 新たな分析データとして、花粉飛散量・黄砂量・気象・定点インフルエンザ・定点ノロウイルスデータを取得し、健康調査データと年度別に統合作業を行った。平行して健康調査に協力を得た日本生協連と各地域の協力生協に依頼し、各年の調査対象者である組合員の食品購入情報(各地域、各年約1万種の食品)のデータの取得を行った。分析では関西地区のデータを用いるが、万が一、分析に問題が生じた場合に備えて関東地区のデータについても同様の作業を行い、予備データとして準備を行っている。 現在は、花粉飛散量、黄砂量等を統合した健康調査データと食品購入情報データの統合作業を実施している。統合作業とは各地域の組合員が購入した全食品を組合員とその家族に統合し、更にその食品の賞味期限(最長30日間)分の食品購入データを家族全員に追加し、そこにその日の症状も追加させる作業である。その際、健康調査データの調査項目が各年度で追加、削除されていることが分かり、各年度における突合作業を行い、4年間のデータの統合作業が出来るようにデータクレンジングも行った。 更に、食品群と花粉飛散量とのアレルギー症状についての分析を実施するため、Excelでマクロを組む作業方法についての検討を行っている。現在、マクロの作成段階に入っており、この手法によって食品群を検討し食品群に分類後、速やかに分析に取り掛かることができると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は分析データはすでに過去4年間で収集できているものの、花粉飛散量等の他のデータの取得、また、こられを統合させるためのデータクレンジングや、突合作業など、非常に時間と労力をかけなねればならない。 データ作成は昨年から現在まで継続して実施している。現在は年度別のデータを統合させる作業まで進んでおり、研究目的における立案計画の通り、おおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
データの作成状況については、おおむね順調に進んでいると考えているが、本研究のもう一つ労力のかかる作業である食品購入情報を食品群にする作業が立案していた計画よりも少し遅れぎみである。しかし、多くの食品購入情報を食品群にするための方針を検討しており、この方針を決めることが出来れば、計画予定の時期から分析を開始することが可能であると考えている。そして分析と並行し、新たな食品群の分類作業を行っていくことも可能となると考えている。
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Causes of Carryover |
消耗品の購入において、申請当初予算を組み立てた時よりも安価に見積もりが成立したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度も引き続き、データの作成と分析を行うための人件費に使用する(食品購入情報を食品群にするための食品の拾い上げ作業は、人手があればある程、多くの分類分け作業が可能となるため)。
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Research Products
(1 results)