2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study on associations between well-being and dietary behavior and attitudes among students
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26750057
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Research Institution | Jin-ai University |
Principal Investigator |
坂本 達昭 仁愛大学, 人間生活学部, 講師 (80710425)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中学生 / quality of life / 共食 / 食事の楽しさ |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は,中学生797名を対象に,家庭の食事の楽しさとQOLの関連および家庭の食事の楽しさと関連する日常の食習慣について検討した。 1:中学生が現時点で家庭の食事が楽しいと感じていることは,精神的健康や家庭に関することだけではなく,身体的健康,自尊感情,友だち等の下位領域を含めたQOLの良好さと関連していた。中学生のQOLの向上のためには,家庭における楽しい食事が重要であることが示唆された。楽しいと感じる度合いによって,段階的にQOLにも差があるものと考えられ,更なる検討が必要である。 2:家庭の食事の楽しさと関連する食習慣を検討した結果,男女共に食事中の家族の傾聴(男子オッズ比(OR):2.53,95%信頼区間(CI):1.21-5.29,女子OR:4.90,95%CI:2.27-10.56)が関連していた。子どもの楽しい健康生活を考えるときは,親の行動についても検討することが重要であり,親が話を聞いてくれると感じることにより会話が生まれ,それによって楽しい食事が形成されるものと考えられる。 食事の面からQOLを向上させるには,食事に楽しさが伴っている必要があり,本研究の結果からも改めて食事を楽しむことの重要性が確認された。家族と共に食事をする共食の回数を増やすことも重要であるが,共食の質を高めることも重要である。どのような食事のあり方が共食の質に関連しているのかを検討することが今後の課題である。
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