2015 Fiscal Year Research-status Report
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26750069
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
川上 雅弘 大阪教育大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (30569231)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 科学コミュニケーション / 科学教育 / ELSI / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、中学校および高等学校の理科教育における倫理的・法的・社会的課題(ELSI)の扱い方の実態を明らかにしながら、生命科学の倫理的・法的・社会的課題(ELSI)に主体的に関与する能力を育成することを目指し、教員研修に用いることを想定した教材の開発に取り組んでいる。さらには、実際に教員研修等を実施し、開発した教材の改善に取り組むことも視野に入れて進めている。 昨年度までに行った中学校及び高校の理科の教員を対象に行った理科指導に関する教員の意識調査を分析した結果、次の3点が明らかになった。①科学に関する倫理的問題を授業で扱う意識は、年齢や教職経験が高くなることで高まる。②科学に関する倫理的問題を授業で扱う際は、事例や様々な人の価値観・意見を知る機会を設けることが多い。③科学に関する倫理的問題を授業で扱うことに対する認識は、高校教員では専門とする科目によって異なる傾向がみられる。これらの結果は、当該年度に開催された日本科学教育学会年会において発表し、学会参加者との情報交換を行った。 また当該年度は、前述の結果を踏まえて教材開発を行っており、幹細胞研究に関する生命倫理をテーマとしながら、試作品の開発を進めた。 今後は、試作品を研修プログラム等の中で使用して改善を図るための評価シートなどを作成する予定である。また、多くの人が使用することを想定して、教材の狙いや進行の方法などを示したマニュアルの作成なども進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた通り、生命科学のELSIを扱った教材開発に着手し、プロトタイプの完成に向けて進めることができた。また次年度に教材を用いた研修プログラムの試行を行うことを目指し、準備も進めているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
開発した教材を用いた研修試行プログラムを実施する予定である。その際、受講者アンケートなどを実施し、教材の改良を行う。これらによって、中学校や高校の教員研修に用いる教材としての完成を目指す。また、多くの人が使用することを想定し、教材の狙いや進行の方法などを示したマニュアルの作成なども進める。
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Causes of Carryover |
当該年度に予定していた開発教材の試作品作成の際に、インターネット上のフリー画像を用いたり、自前でデザインをするなどして極力予算を使わずに作成したためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に予定している教材の改良ののち、教材を完成させる際にはプロのデザイナーなどを活用して、幅広い使用に耐えうる教材に仕上げる予定である。
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Research Products
(1 results)