2014 Fiscal Year Research-status Report
eラーニング教材の質保証を目的とした直感的操作環境モデルの構築
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26750083
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
井ノ上 憲司 長崎県立大学, 教育開発センター, 特任助教 (70542033)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | eラーニング / LMS / ユーザインタフェース / 認知負荷 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、本研究課題を遂行するための環境構築および準備調査を行うという計画で実施計画申請を行っており、実際にそれを遂行した。以下に環境構築と準備調査の詳細について述べる。 環境構築としては、eラーニングで導入実績の多い学習管理システム(LMS)の一つである「Moodle」をベースとして使用するための準備(サーバ構築および開発環境の整備)を行った。また、後述する準備調査の結果からLMSへ再現する実験の仕組みとして学習活動をモデル化するツール「LAMS」の整備も同時に行った。これらをベースとして、本研究課題で構築する「新しいLMSインタフェース」の開発環境を導入するとともに、これまで事前研究として開発してきたものを含め動作検証を行い、これから開発を進めるための環境を整えた。 準備調査としては、これからの本研究課題の検証環境開発に必要な情報の収集を行った。その一つ目は、大学におけるeラーニングの現状把握のための調査である。協力を依頼できる教員やeラーニング関係学会等において、eラーニングの利用状況の調査を行った。eラーニングを活用している大学や教員を訪問し、講義・演習等での活用について聞き取り調査をした。それらの調査結果を用いて、eラーニングの活用についてmoodleとLAMSにて再現する実験を試みた。2つ目は、国内外学会においてはeラーニングやWebのユーザインタフェース(UI)、インストラクショナルデザイン(ID)などの最新知見について調査し、本研究課題で達成する新しいLMSインタフェースにもユーザインタフェースをめぐる環境の進化に対応するような方略を立てられるような情報を収集したことである。 これらの準備により来年度以降の研究が滞り無く進められる環境が整えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画において達成する事項は満たしており、調査については進んでいる。各調査結果を検証し成果を公表することについて次年度に実施したい。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に実施した検証結果を用いて「新しいLMSインタフェース」へ実装していくとともに、このインタフェースの機能について整理し、結果について公表していきたい。
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