2015 Fiscal Year Research-status Report
国際教育協力における映像コンテンツを活用した授業研究モデルの開発
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26750084
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
今野 貴之 明星大学, 教育学部, 助教 (70632602)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教育工学 / 教師教育 / 授業研究 / 映像コンテンツ / 国際教育協力 / ウズベキスタン / インド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、国際教育協力のモデルのひとつとして、日本の映像コンテンツを活用した授業研究モデルを開発することである。 平成27年度の研究成果は実証研究から得られたデータを国内外の学会で発表し、他の研究者との議論を深めたことである。具体的には、教師に対して「学習目標と映像コンテンツの関係性」や「映像コンテンツを用いる際の問題点」についてインタビューをおこない、それらのデータを日本教育工学会全国大会やThe World Association of Lesson Studiesで発表した。教師のインタビューデータから導き出された結果の一部である「ワークショップ型教員研修からの授業研究の継続」や「教材や機器が十分でない学習環境における授業改善」について、他の国で授業研究を進めている研究者や組織・団体と議論をすることができ、途上国における授業改善について整理することができた。その結果、昨年度からの課題であった授業設計の問題を組み入れた、モデル作成の方向性を持つことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は下記の3つの理由からおおむね順調に進展しているといえる。 第1に、本研究の研究協力者や現地の指導主事・教師に対して「学習目標と映像コンテンツの関係性」や「映像コンテンツを用いる際の問題点」についてインタビューをおこなえたことである。 第2に、インタビューから「ワークショップ型教員研修からの授業研究の継続」や「教材や機器が十分でない学習環境における授業改善」のポイントが導き出されたことである。 第3に、国内外の学会発表や研究会を通して、他の国で授業研究を進めている研究者や組織・団体と議論をすることができ、昨年度からの課題であった授業設計の問題を組み入れた、モデル作成の方向性を持つことができたことである。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は本研究の最終年度として、日本の映像コンテンツを活用した授業研究モデルを開発することをめざす。モデルの評価・修正を行う段階において、平成27年度と同様に、国内外の同分野の研究者と議論を行い、研究結果を精緻化していく。 複数の学校において映像コンテンツの活用を目指した授業研究の実践が行えない場合の対策としては、他の国での実践を試みる。モデル適応の段階において研究対象校が変更になった場合には他の国の教育機関と連携を図りながら、映像コンテンツを活用した授業研究モデルの開発を進める。
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Causes of Carryover |
平成27年度3月に、授業研究調査(インド)のための旅費として計上していたが、現地との調整の結果、平成28年度の夏以降に行くことが確認されたためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度の7月以降に、インド・ビハール州ブッダガヤ市の学校における授業研究の調査のための旅費として使用を予定している。
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Research Products
(4 results)