2014 Fiscal Year Research-status Report
Webマイニングを用いた自律的学習管理支援法の提案
Project/Area Number |
26750085
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
武田 善行 千葉工業大学, 社会システム科学部, 准教授 (50402673)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 自律的学習 / アクティブ・リコール / 進捗管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,Webを学習用素材とする自律的学習の支援を行うために,内容マイニングと行動マイニングに基づく学習過程管理法について研究することである.Web上のデータの増加に伴い,量と質の両面で,学習用素材の入手が容易になっている.しかしこれら学習用素材を有効活用するためには,個々の学習者が,適切な素材を選定し,学習計画を立案し,それをやり遂げるために進捗の管理をする必要がある.本研究では,個々の学習者に適した学習用素材を選定し,適切なタイミングで提供するための方法について研究する.平成26年度の研究成果の概要は次のとおりである. (1) 携帯端末で動作するアクティブ・リコール型の学習用アプリケーションの構築を行った.携帯端末上で動作するアプリケーションを構築することで,学習者が学習機会を作る際のコストを軽減し,効率的な学習を促すための環境を整備することに成功した. (2) 学習履歴を蓄積し,学習者が閲覧できるシステムを構築した.学習の進捗を各々が確認できるようにすることで学習を円滑に進めるための環境を整備することに成功した. (3) Web上の例文を学習用素材として活用するためのシステムを構築した.膨大な量のWebコンテンツの中から必要に応じて学習用素材を取捨選択するための第一段階となるシステムの開発に成功した. 以上の成果については,学会発表にむけて準備を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要に記したとおり,本年度は大きく3つのテーマを実施した.全テーマとも大枠では年度目標が達成できたが,より詳細な項目別にみると未達成の部分が少し残っている.また平成26年度中に研究集会等で発表する予定であったが,1つ目の作業でアプリケーションの使用感の向上に取り組むなどしたため時間がかかり,年度内に発表することができなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は,当初の計画どおり,学習者の利用状況の分析と,学習を効率化するためのスケジューリング法についての開発を行う予定である.また,国内外での研究発表や,雑誌論文への投稿を目指す.初年度にやや遅れが出た部分に関しては,想定の範囲内であるので,計画の大幅な変更は行わず,事前に用意していた対策を講じる.対外研究発表が遅延していた件については,平成27年度の作業と並行して進める予定である.
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Causes of Carryover |
研究発表を行うための経費の使用を予定していたが,今年度研究実績の概要及び現在までの達成度で述べたように,研究成果の対外発表の作業に遅延が生じており,未使用の状態である.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度の作業と並行して昨年度分の研究成果の発表を行う予定であり,そのために使用する.
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