2014 Fiscal Year Research-status Report
学習効果最大化を目的とした英文自動添削のフィードバックにおける学習臨界点の特定
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26750091
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
永田 亮 甲南大学, 知能情報学部, 准教授 (10403312)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 語学学習支援 / 英文自動添削システム / 学習効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の大きな成果として,本研究の実験データを収集するための自動添削システムの実装を行った.当初は,物理的にサーバを構築し,その上で自動添削システムを運用する予定であったが,専門業者と相談し,詳細な検討を行ったところ,クラウドサーバを用いて仮想的に自動添削システムを実装するほうが,効率良く安価に実現できることが判明した.そのため,クラウドサーバ上で実装できるように再設計を行った.また,その設計に用いて自動添削システムを実装した.実装したシステムの評価を行ったところ,ユーザ管理,添削機能,データ管理機能,全てにおいて問題がないことを確認した.
自動添削システム自身の性能を向上させる手法についても研究を行った.その成果を,国際学会“the 52nd Annual Meeting of the Association for Computational Linguistics”にて発表した.なお,この学会は分野最高権威の学会とされ,非常に価値の高いものである.
現在は,実装した自動添削システムを用いて,予備実験を実施中である.実験条件ごとにユーザ登録を行い,予備実験のデータ取得の準備を進めている.研究室の学生を用いて,予備実験のデザインを行っている. また,収集したデータの分析用の分析手法の開発を行った.更に,その手法を過去に取得したデータに適用して,その有用性の評価を行った.この成果を言語処理学会にて発表した.また,その内容を充実させた論文を国際学会に投稿中である.今後は,新たに取得するデータに分析手法を適用して,研究目的である,フィードバックと学習効果の関係を明らかにしていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述の通り,最大の目的であった英文自動添削システムの実装を問題なく予定通り終了させている.また,データ分析のための手法も順調に考案が進んでいる.予備実験のデザイン,実施もおおむね計画通り進んでいる.更に,上述の通り,学会発表と論文投稿も計画通りに進んでいる.以上より,本研究課題は,おおむね順調に進展していると判断できる.
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Strategy for Future Research Activity |
実装した自動添削システムを被験者に使用してもらい基礎データを収集する.基礎データを基に,本実験のデザインを行う.このデザインを基に,本実験を実施する.
新年度開始に伴い,学生の実験参加者を募集し,予備実験,本実験を進めていく予定である.
実験で得られたデータを用いて学習効果曲線を描く.得られた学習効果曲線より,第1,第2学習臨界点を求める.学習臨界点の位置,学習効果曲線の概形,pre-postテストの結果,の比較により,どの条件が学習効果が最大となるかを決定する.このことは,来年度も実施し,実験の信頼性を高める予定である.
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Causes of Carryover |
成果の欄に記述したように,自動添削システムを実装するためのサーバ構築方法を詳細に検討したところサーバ構築費用を予定額より低く抑えることができた.また,学会旅費が予想額より低くなったことも一つの理由である.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究では,被験者を用いて大規模な英文データを取得することが非常に重要である.このことを勘案して,上述の通り余裕が出た予算については,データ取得のための謝金に利用する予定である.
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Research Products
(2 results)